こんにちわ、
ともやんです。
素晴らしいCDボックスがリリースされます。
12月25日リリース予定で、現在予約の受付中です。
それは、ドイツの名指揮者ハンス・クナッパーツブッシュ(1988~1965)がウィーン・フィルとともに録音した交響曲、管弦楽曲の録音をライヴ、放送、商業録音にかかわらずCD19枚に収録したBOXです。
一番古いもので、1938年、ザルツブルク音楽祭でのベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番から、ウィーンフィルとの最後のコンサートとなった1964年4月12日のブルックナーの交響曲第4番”ロマンティック”まで収録されています。
英スクリベンダム『ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団』(19枚組)
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しかもレベールが、丁寧なリマスターで定評の高い英スクリベンダムからですので、音質も期待できます。
クナッパーツブッシュ&フィーンフィル
ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)は、オランダとベルギーに近いドイツ西部、ルール地方のエルバーフェルトで酒造業を営む裕福な家庭の出身です。
古くは地名でもあったというその長い名前は、オランダでも見られたりします。
ボンとミュンヘンの大学で哲学を学び、同時にケルン音楽院で指揮法を習得し、1910年にミュールハイム歌劇場でデビューしました。
その後、地方劇場を経て1922年、バイエルン国立歌劇場の指揮者に就任しましたが、1935年にはナチスによって同ポストを追放されてしまいます。それから活動の場をウィーンに移しました。
戦後は、バイエルンに音楽総監督として復帰し、バイロイトを中心に広く活躍しました。
クナッパーツブッシュとウィーンフィルの関係は強い信頼関係で結ばれていて、伝え聞くところによると楽員たちの尊敬の念は強く、リハーサルで指揮台に上がると盛大な拍手で迎えられ、クナッパーツブッシュは照れながらそれを制さなければならなかったそうです。
通算で177回に及ぶコンサートと300回を超えるウィーン国立歌劇場でのオペラ上演という実績に築き上げられた信頼関係だと思います。
そんなクナッパーツブッシュが、初めてウィーンフィルを指揮したのが、1929年のザルツブルク音楽祭でのことです。
曲目は「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」と、マグダ・タリアフェロを独奏に迎えたファリャの「スペインの庭の夜」、そしてバイエルン国立歌劇場支配人フランケンシュタイン作曲の「舞踊組曲」に、ベートーヴェンの「英雄」というものです。
コマーシャル的な要素も強い音楽祭向けと、出演を許可してくれた自分の上司にも配慮した柔軟な構成が特徴となっています。
そんなことから、この英スクリベンダムからのボックスは、超おすすめです。
ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
最後に
ボックスセットまではどうも、という方には、僕の愛聴盤2つをお勧めします。
【収録曲】
1. ペーター・チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》組曲 作品71a
2. フランツ・シューベルト/ヴェニンガー編:軍隊行進曲 D733の1(作品51の1)
3. カール・マリア・フォン・ウェーバー/ベルリオーズ編:舞踏への勧誘 作品65
4. オットー・ニコライ:歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》 序曲
というポピュラーな曲ばかりを集めたアルバムですが、これがどれもとんでもない名演です。
しかも英デッカのステレオ録音ということで、音質面でも素晴らしいのです。
ポピュラー・コンサート~チャイコフスキー: 「くるみ割り人形」組曲; ニコライ: 「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲; シューベルト: 軍隊行進曲; ウェーバー: 舞踏への勧誘<タワーレコード限定>
もう一つが、定評の高い、クナッパーツブッシュのブルックナー。
交響曲第3番、4番、5番がウィーンフィルとの収録です。
8番のみが、ミュンヘンフィルとのものです。
クナッパーツブッシュのブルックナーが堪能できるセットです。
ブルックナー: 交響曲第3-5番、第8番 ハンス・クナッパーツブッシュ 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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