クナッパーツブッシュ with ベルリン・フィル 運命と未完成

こんにちは、
ともやんです。

クナッパーツブッシュ指揮ベルリン・フィルの演奏で、ベートーヴェンの「運命」とシューベルトの「未完成」を聴きました。

規格外の凄みのある演奏で、ぶっ飛びます。

古楽器の演奏スタイルが定着して、というよりもモダン楽器のオーケストラもそのスタイルに追随している感じのある現在では、まさにとんでもない演奏です。

独特のアクセントや内声部の強調などやりたい放題の感じですが、全体ではしっかりとまとめているところは流石です。

「運命」も凄いですが、「未完成」の開始は指定からゴジラが現れるんじゃないかと思うような不気味な響きと間の取り方、そしてそれに続く伴奏の遅いテンポとアクセントの付け方にはぞぞぞぞとする感動を憶えます。

カラヤンがベルリンフィルの音楽監督になってから僅かな期間で客演の声も掛からなくなったのですが、こんな奇怪な演奏に恐れをなしたのでは思わずにはいられません。

65年前の録音でさすがに音質は良くないですが、それを超えて聴きたい演奏です。

聴かずに死ねない録音です。

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クナッパーツブッシュ ベートーヴェン「運命」シューベルト「未完成」

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

1.(08:59) I. Allegro con brio
2.(11:16) II. Andante con moto
3.(06:18) III. Allegro –
4.(10:20) IV. Allegro
total(36:53)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 9 April 1956

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フランツ・シューベルト – Franz Schubert (1797-1828)
交響曲第8番 ロ短調 「未完成」 D. 759
Symphony No. 8 in B Minor, D. 759, “Unfinished”

5.(11:53) I. Allegro moderato
6.(11:06) II. Andante con moto
total(22:59)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: January 1950

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

クナッパーツブッシュとベルリンフィル

クナッパーツブッシュが初めてベルリン・フィルを指揮したのが1927年のこと。当時クナはバイエルン国立歌劇場音楽監督のポストにいましたが、当時のベルリン・フィルの音楽監督フルトヴェングラーが、ニューヨークフィルに客演するため2月から4月不在にしていたその穴埋め的に指揮したようです。場所はベルリンから西に130キロほど離れた人口30万人ほどのマクデブルク。この時はベートーヴェンの没後100年ということで、プログラムはオール・ベートーヴェンで、アドルフ・ブッシュとのヴァイオリン協奏曲、エグモント序曲、交響曲第7番でした。
その後、28年、30年とフルトヴェングラー不在中限定で指揮をしています。
それから8年ほど機会に恵まれませんでしたが、39年から客演の頻度が高くなり、特に戦時下の40年から44年に掛けては頻繁に指揮しています。
この頃がクナとベルリン・フィルとの一番の蜜月時代だったかもしれません。

戦後、非ナチ化裁判で復帰が遅れたクナは、50年にベルリン・フィルに復帰しブルックナー交響曲第9番を指揮しました。

しかし、その後の関係はフルトヴェングラーの他界、カラヤンの就任などで客演の機会も減り、57年4月に指揮したのが最後となりました。

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

僕が運営しているサイトでも収録曲など記載しています。チェックしてみてください。

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