クナッパーツブッシュ ヨハン・シュトラウス2世 名演集

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こんにちは、
ともやんです。

今年は、ハンス・クナッパーツブッシュの生誕135年に当たる年。だからどうしたという人もいると思うが、個人的にはだから聴いてみようという気になる。

そこで、古い録音から順次聴いてみることにした。
今日は、1928年と1933年にベルリンで録音されたヨハン・シュトラウス2世の曲と僕の持つCDに一緒に収録されているベートーヴェンの序曲レオノーレ第3番を聴いた。こちらは割と新しく1938年ウィーン・フィルとのライブ。

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クナッパーツブッシュとウィンナ・ワルツ

今回聴いたクナッパーツブッシュによるウィンナ・ワルツは、1928年2月15日と16日にベルリンに出掛けシュターツカペレ・ベルリンと録音したものが5曲収録されている。

先日聴いた1925年の録音を比べるとその違いがはっきり分かり、音質は格段に上がりとても聴きやすい。

クナッパーツブッシュは、ウィンナ・ワルツがお気に入りだったようで録音も多い。後年には、ウィーン・フィルとステレオ録音していて、こちらも味わい深い演奏を遺してくれています。

クナッパーツブッシュは、ウィーンの出身ではないですが、持っている遊び心がウィンナ・ワルツと波長があったのでしょうか。

例えは、今日聴いた「加速度」という曲をエーリヒ・クライバーがベルリン・フィルを振った1932年の録音と比べるとその違いがよくわかります。

E・クライバーがメリハリを利かせた劇的な演奏をしているのに対し、クナッパーツブッシュはもっと大らかで柔らかな演奏で、聴いていて明るい気分になり楽しくなります。
E・クライバーの方が演奏時間が多少長いにもかかわらず堅苦しい印象を受けます。

「加速度」の聴き比べで、二人の芸風の違いがはっきりわかります。

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クナッパーツブッシュ 1933年4月20日

1933年ヒトラー政権誕生の年。ユダヤ人音楽家たちが表舞台から追放されていった。また4月7日の官吏法の成立で情け容赦なくユダヤ人を公職から追放して行った。

大物では、ブルーノ・ワルター、オットー・クレンペラー、作曲家のアーノルト・シェーンベルク、後に日本に渡ったヨーゼフ・ローゼンシュトック、アメリカでウィリアム・スタインバーグとして活躍したシュタインベルク、ウクライナ出身のヤッシャ・ホーレンシュタインも追放され、アメリカなどに亡命を余儀なくされた。

そんな中クナッパーツブッシュは、ヒトラーの誕生日である4月20日にバイエルン州立歌劇場でヒトラー生誕記念公演としてワーグナーの「ローエングリン」を指揮した。

そしてその翌日の4月21日にここに収録されているヨハン・シュトラウス2世の「わが家で」と「クス・ワルツ」をベルリン交響楽団と指揮している。

なお、この後、6月9日にはトスカニーニが、ファシズムの国では指揮しないと予定されていたバイロイトの出演を拒否した。

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クナッパーツブッシュ ヨハン・シュトラウス2世 名演集

ヨハン・シュトラウスII世 – Johann Strauss II (1825-1899)
ワルツ「加速」 Op. 234
1.(07:35) Accelerationen, Op. 234
録音:1928年2月

ドナウの乙女 Op. 427 Op. 427
2.(07:59) Donauweibchen, Op. 427
録音:1928年2月

ワルツ「ウィーンの森の物語」 Op. 325
3.(08:05) Geschichten aus dem Wienerwald (Tales from the Vienna Woods), Op. 325
録音:1928年2月

ワルツ「楽しめ人生を」 Op. 340
4.(08:00) Freuet euch des Lebens, Op. 340
録音:1928年2月

喜歌劇「こうもり」 – 序曲
5.(07:18) Die Fledermaus: Overture
録音:1928年9月5日

キスのワルツ Op. 400
6.(05:30) Kuss-Walzer, Op.400
録音:1933年4月21日

ワルツ「我が家で」 Op. 361
7.(06:50) Bei uns zu Haus,Op.361
録音:1933年4月21日

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
序曲「レオノーレ」第3番 Op. 72b
8.(14:43) Leonore Overture No. 3, Op. 72b
録音:1938年8月8日

ベルリン国立歌劇場管弦楽団 – Berlin Staatsoper Orchestra(1-5)
ベルリン交響楽団 – Berlin Symphony Orchestra(6-7)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra(8)
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with 国立歌劇場管弦楽団

シリーズ第4弾は歌劇場オーケストラとの共演
クナとバイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ歌劇場のオーケストラが共演した音源から、代表的なものがCD11枚分集められています。

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ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

シリーズ第1弾
第1弾のボックスには、クナッパーツブッシュ(以下、クナと略)がウィーン・フィルを指揮した代表的な録音がCD19枚分集められています。

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