こんにちは、
ともやんです。
今日12月18日は、チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」が初演された日です。
1892年12月18日にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場でのこと。
僕は、80年代の終わりから90年代初頭に掛けて仕事で何度かモスクワを訪れたことがあり、1度だけボリショイ劇場に行ったことがあります。
演目は、確かチャイコフスキーの「白鳥の湖」でした。
当時、ゴルバチョフ大統領からエリツィン大統領に政権が交代する時期でロシア国内も混沌としていた頃ですが、劇場に行けば着飾った家族連れを名にして民衆の逞しさを感じたものです。
さて、「くるみ割り人形」組曲は20分少々の曲で、僕はクナッパーツブッシュの滋味あふれる指揮とウィーンフィルの録音で聴いています。
録音当時、既に70歳を過ぎたクナッパーツブッシュは、淡々とながら深い演奏を聴かせてくれます。華やかさはなくむしろ素朴な感じが心にします。
ぜひ、聴いて欲しい名演の名盤です。
クナッパーツブッシュ チャイコフスキー くるみ割り人形
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲 Op. 71a
The Nutcracker Suite, Op. 71a
1.(03:18) I. Miniature Overture: Allegro giusto
2.(02:38) II. Danses carateristiques: March
3.(01:40) II. Danses carateristiques: Dance of the Sugar-plum Fairy
4.(01:11) II. Danses carateristiques: Russian Dance, “Trepak”
5.(03:49) II. Danses carateristiques: Arabian Dance
6.(02:27) II. Danses carateristiques: Chinese Dance
7.(01:04) II. Danses carateristiques: Dance of the Toy Flutes
8.(06:06) III. Waltz of the Flowers
total(22:13)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 1960年2月15-17日 ウィーン、ゾフィエンザール
ポピュラー・コンサート~チャイコフスキー: 「くるみ割り人形」組曲
1947年以来DECCAレーベルに録音を行ってきたクナッパーツブッシュが、最後にDECCAレーベルに録音した1960年2月収録の名盤です。LPで発売以来、原題は「ALL-TIME POPULAR FAVOURITS」として、世界中で親しまれてきました。
日本においても「クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィルポピュラー・コンサート」や、曲が切り離されて別の曲とカップリングされた「舞踏への勧誘~クナッパーツブッシュ名演集」等、いくつかのタイトルでも長年販売されてきたお馴染みの盤を、初発売時通りのオリジナル・カップリング&収録順で復刻しました。ジャケットも初出時のオリジナル・デザインを使用しています(ブックレットの裏にはLPの裏も再現)。
「くるみ割り人形組曲」に始まり、独特なテンポの「軍隊行進曲」、ロマンティックな「舞踏への勧誘」に、最後の「ウィンザー~序曲」と、小品であってもクナ節全開の音楽が響き渡ります。
ステレオ初期までは比較的録音が多かった「ウィンザー~序曲」は現在では録音される機会が稀ですが、このクナ&ウィーン・フィルの録音を聴いていると、小品に対しても情熱ある指揮をしていた頃が懐かしく思えてきます。
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