フルトヴェングラー ブラームス 交響曲第2番

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こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーは、自身のことを指揮もする作曲家と考えていたという説を読んでことがあります。

そういうことから同時代に活動していた、トスカニーニ、エーリヒ・クライバー、クレンペラーなどのアンチ・ロマン派的な演奏や無調音楽、十二音音楽に異を唱えていたそうです。

そのため彼のレペートリーは、古典派からロマン派に限られていてようです。
もちろん現代の作曲家の作品も取り上げていますが、それも限定的で自分自身で何か情感的に感じるものがある作品に限られていたようです。

そういう意味では、ブラームスとは多少生涯が重なっていますが、ブラームスの音楽は前衛的ではなく回顧主義的な音楽ですから、より好んで演奏したのだと思います。

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フルトヴェングラーのブラームス

フルトヴェングラーが指揮したブラームスの録音は、そこそこ残されていて、交響曲では、第1番が10種類、第2番と第3番が3種類ずつ、第4番が4種類、その他管弦楽曲では、ハイドンの主題による変奏曲は7種類ものありハンガリー舞曲も数種類あります。

協奏曲でもピアノ協奏曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲、そしてドイツ・レクイエムの録音が残されています。

残念のが、フルトヴェングラー的と思われる悲劇的序曲やピアノ協奏曲第1番が残されていないし、むしろフルトヴェングラーならどんな演奏をしたんだろうと想像してしまう、ブラームスにしては楽天的な大学祝典序曲も残されていません。

その中で、ブラームスの交響曲第2番では、珍しい組み合わせのしかも正規録音が残されています。

それは1948年にイギリスで行われたロンドン・フィルとの録音です。

その他は、45年1月にウィーン・フィルと52年のベルリン・フィルという凄絶な演奏があります。
特にウィーン・フィルとのライブは、戦況下著しく悪化し、フルトヴェングラーも
ゲシュタポに追われ、からがらスイスに亡命する直前の演奏ということから歴史的な価値も高い録音です。

ロンドンで録音されたのが、48年3月22日から25日で、戦犯疑いから晴れて復帰してまだ数ヵ月かしか経っていない時期です。

録音された場所は、キングズウェイホールで、担当もデッカのエンジニアたちで当時として最高のスタッフと場所だったと思われます。

しかし、フルトヴェングラーは、録音技師たちには相当面倒な人だったようです。
というかフルトヴェングラー自身、録音という行為に協力的ではなかったのです。
つまり実演に勝るものはないと考えていたと思います。

なお、デッカの録音プロデューサーとして名を馳せたジョン・カルショーは、自著『レコードはまっすぐに』で、この録音に立ち会っており、演奏が素晴らしかったのに、レコードでは実際に聴いた演奏とかなり違っており、それは指揮者の過失である、と記しています。

フルトヴェングラーは、ホールを熟知している録音技師たちが、最良の位置にマイクを設置したのに、それが気に入らず1本だけオーケストラの中央に吊るして、他をオフにしてしまったそうです。

録音スタッフからしたら大変困った人だったようですね。

フルトヴェングラー ブラームス 交響曲第2番 with ロンドン・フィル

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第2番 ニ長調 Op. 73
Symphony No. 2 in D Major, Op. 73

1.(15:23) I. Allegro non troppo
2.(10:59) II. Adagio non troppo – L’istesso tempo, ma grazioso
3.(06:17) III. Allegretto grazioso (quasi andantino) – Presto ma non assai
4.(09:04) IV. Allegro con spirito
total(41:43)

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)

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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)は、20世紀で最も偉大な指揮者の1人で、音楽界の巨人ともいわれています。彼は音楽家の中で最も偉大だと言う人もいます。

オーストリアとドイツの交響曲のレパートリー、およびワーグナーの音楽に最高のドラマ性を持たせた、比類のない解釈者であり、彼は演奏者と聴衆のための最も高い基点であり続けています。

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