フルトヴェングラー 第九 1953年5月30日か31日か

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーが指揮した第九の録音は13種類と以前の記事で伝えました。

フルトヴェングラー 第九 1937年

ただ、ブログの内容を見て頂けば分かりますが、13種類もあることに驚ています。

これは、タワーレコード・オンラインショップのこの記事を参考にしています。

ベートーヴェン: 交響曲第9番 作品125<限定盤> ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ただ、1951年7月29日のバイロイトの音源から制作されているEMI盤とスウェーデン放送版をそれぞれカウントしているので、音源から言うと12種類になります。

ただ、ここでもうひとつ問題が出てきたのです。

スポンサーリンク

フルトヴェングラー 第九 1953年5月問題

その問題と言うのは、1953年5月問題です。
というか僕が勝手に問題にしています。

何が、問題かと言うと、上記のようにタワーレコード・オンラインショップでは、5月30日と31日の録音を別物としていることです。

どうなんでしょう?

例えば、『フルトヴェングラーの全名演名盤』では、5月31日盤しか紹介しています。またその文章の中で、5月30日と書いている盤を間違いと記しています。

しかし、別の宇野さんの著書『私のフルトヴェングラー』では、5月30日になっています。

もっと決定的とも言える記述としては、

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ライヴ録音集<完全限定生産盤>

の解説書は、ゴットフリート・クラウス著、小澤典子訳では、

CDのデータとして、ライブ:1953年5月30日 ムジークフェライン大ホールを明記しておきながら、解説文の中で次のような記述があるのです。

「そしてこの録音はまさに、ある管弦楽団の日曜日の午後の、本当の特別な「雰囲気」をも保っていた。」

とあるのです。
つまり日曜日の演奏なのです。

そして1953年5月最後の日曜日は、5月31日なのです。

スポンサーリンク

フルトヴェングラー 第九 5月問題の私見

つまりこの1日違いの演奏は、混同されているのです。

しかし、ではこれは1つの演奏なのかとなると、いややはり2種類存在する、というのが僕の意見です。

指揮者、オーケストラ、そして独唱者も同じ。

ただ、表記されている演奏時間が違うのです。

5月30日表記(ALTUS盤)Ⅰ18:10 Ⅱ12:01 Ⅲ19:15 Ⅳ24:47 TOTAL74:13
5月31日表記(ナクソスミュージックライブラリー)Ⅰ18:10 Ⅱ12:01 Ⅲ19:15 Ⅳ24:47 TOTAL76:39

なんと合計で2分以上も違うのです。

個人的な取り扱いとして、どっちの演奏も素晴らしいので両方楽しめばいいと思うのです。

ただ、最後にどうしても演奏は一つだったという可能性も捨てきれません。
フルトヴェングラーの録音は、復刻の際にピッチが微妙に揺れ動くことがあるようです。
そうなれば、断然5月31日(日)の演奏という可能性が強くなります。

真実はどうなんでしょうか?引き続きチェックしていきたいと思います。

スポンサーリンク

フルトヴェングラー 第九 1953年5月30日

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(17:57) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(12:06) II. Molto vivace
3.(18:24) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(25:43) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(74:10)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
イルムガルト・ゼーフリート – Irmgard Seefried (ソプラノ)
ロゼッテ・アンダイ – Rosette Anday (メゾ・ソプラノ)
アントン・デルモータ – Anton Dermota (テノール)
パウル・シェフラー – Paul Schoffler (バス・バリトン)
ウィーン・ジングアカデミー – Wiener Singakademie
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 30 May 1953, Grosser Saal, Musikverein, Vienna, Austria

フルトヴェングラー/ウィーン・フィル ORF戦後ライヴ大集成

ALTUSレーベル20周年記念企画。連合国オーストリア進駐軍放送=赤白赤放送集団(ORF前身)が収録しウィーン・フィルのアーカイヴに保管されていた貴重なオリジナルマスターテープからCD化され、大きな話題をさらったフルトヴェングラーの名演を2020年最新リマスターでSACDシングルレイヤー化!53年の『第九』を始め、ついに真の姿を現したと言っても過言ではない素晴らしい音質に生まれ変わっており、フルトヴェングラー究極の至芸に打ちのめされること間違いなし。

ブラームスのドッペルで聴けるボスコフスキーとブラベッツのソロもウィーン・フィルならではの堪らぬ魅力にあふれています。
CD4枚分、251分もの内容を贅沢にも1枚のSACDに完全収録、ブックレットには既発CDの原稿を網羅して掲載。
キングインターナショナル

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました