フルトヴェングラー 運命 1954

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こんにちは、
ともやんです。

20世紀最高の指揮者と言われるヴィリヘルム・フルトヴェングラー。
まあ、最高かどうかは別として偉大な指揮者の一人であったことは間違いありません。

またその全盛期が、ナチス政権下のドイツであったこと。
その狂った権力者の下で、10年以上も活動しなければならなかったこと。
しかもベルリン・フィルの首席指揮者という要職に就いていたことで、なにかと関わりがあったこと。
そしてその活動が戦犯扱いされ、裁判に掛けられたことなど、時代に翻弄されながらも自身の信ずる音楽を奏でて行った生涯は、まさに伝説的な人物だったと思います。

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フルトヴェングラー 没後 68年

フルトヴェングラーが亡くなったのが1954年11月30日ですから、亡くなって今年で68年で70年近い年月が経っています。
それでも未だに新しい録音が発見された、より鮮明な音で聴かれる復刻盤が出たなど、その伝説は終わることはなく、より神格化されてきています。

僕自身、1971年5月、中二になったばかりの頃、フルトヴェングラーの1枚のLPレコードを買ってから半世紀以上もフルトヴェングラーの録音を聴き続けていますが、未だに聴いていない録音もあり、生きている間に全部聴くことはできるかな、とも感じています。

さて、今日は亡くなった1954年に録音されたフルトヴェングラーが特に得意としていたベートーヴェンの運命こと、交響曲第5番ハ短調作品67の録音について記したいと思います。

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フルトヴェングラー 運命

フルトヴェングラーによるベートーヴェンの運命は、資料などから11から12種類残されています。

一番古いもので1926年、現在SP録音の復刻で聴くことが出来ます。
ただ当時の録音機器の関係で貧弱な音でしか聴くことが出来ません。ただその表現などある程度リスナーとして自分のフィルターで聴くことが出来れば、当時まだ40歳だったフルトヴェングラーの若々しい音楽を聴くことが出来ます。

そして一番強烈なのは、1947年5月25日もしくは27日のライブ録音です。
ドイツの敗戦の伴い、フルトヴェングラーは音楽関係の要職に就いていたことから戦犯の疑いで、約2年間、演奏活動を禁止されていました。
そしてその疑惑が晴れて、2年数ヵ月ぶりにベルリンの聴衆の前で演奏した時のライブです。

フルトヴェングラーもベルリン・フィルも燃えに燃えた演奏です。聴衆も熱狂したようですが残念がら拍手などはCDで聴くかがり収録されていません。

そして亡くなる年には3種類の運命が録音されています。

1954年2月28日と3月1日 ウィーン・フィル スタジオ録音
1954年5月4日 ベルリン・フィル パリ・オペラ座でのツアーライブ
1954年5月23日 ベルリン・フィル ベルリンでの定期演奏会ライブ

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フルトヴェングラー 運命 1954

以下、上記の3つの録音が収録されているCDをご紹介します。

フルトヴェングラー 運命 ウィーンフィル 1954

ベートーヴェン: 交響曲全集(2010リマスター)<限定盤> ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

1954年のウィーンフィルとの録音が収録されている全集(CD5枚組)。
しかも2,000円を切る値段で購入できるなんて超お得な全集です。

まるで1歳年上で親交もあったクレンペラーの演奏を連想させるような整然とした演奏で、よく練られたバランスの良い演奏。しかも味わいもあり、フルトヴェングラーの新しい境地を感じる。それだけに10ヶ月後の逝去が惜しまれる。

フルトヴェングラー 運命 パリ 1954

フルトヴェングラー&ベルリン・フィル/伝説のコンサート(1949-54)(ターラ編)

戦後の1949年から54年までの貴重なライブ録音を収録したCD6枚組セット。
1954年5月4日のパリ・オペラ座でのライブ録音が収録されています。

実はこの録音に関しては筆者は未聴です。
ただ、宇野功芳著『フルトヴェングラーの全名演全録音』によると後述する5月23日の同じベルリン・フィルの定期演奏会ライブと表現の差があまりないとのこと。

フルトヴェングラー 運命 ベルリン 1954

フルトヴェングラー / コンプリートRIASレコーディングス

CD13枚セットで、値段もそこそこしますが、持っていて絶対損をしないセットです。
いや、フルトヴェングラー・ファンならずともぜひ手元に置いていた方が良いものだと思います。

なんと言ってもRIASに眠っていたオリジナルテープから細心のリマスタリングを施し、蘇らせた録音です。

RIASとは、アメリカ軍占領地区放送局(英語版) (Rundfunk im amerikanischen Sektor)の略です。

なんと言ってもその音質の良さに驚かされます。1947年のあの復帰コンサートの情熱を晩年の枯れた表現の中に昇華させたような演奏。

しかも同セットには1947年の録音も収録されているので本当に素晴らしいセットです。

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