クレンペラー ベートーヴェン 交響曲第1番&第2番

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こんにちは、
ともやんです。

オットー・クレンペラーは、50年代からフィルハーモニア管を指揮して多くの録音を残しました。

ベートーヴェンの交響曲全集も僕の知るとところでは3種類ほどあります。

しかし一番録音年の古い57年から60年のセッション録音のみのがステレオで、その後の60年のウィーン芸術週間、70年のBBCの映像付きの録音は共にモノラルなので残念でなりません。

特に70年の録音は、なんでや!とツッコミを入れたくなります。

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唯一のステレオでベートーヴェンの交響曲全集。
しかし考えてみれば、残されていること自体を喜ばなければいけないかもしれません。

なぜなら、クレンペラーより1歳年下で親交もあったフルトヴェングラーが、結局60代で亡くなり全集という形で残せなかったからです。

さて、クレンペラーの全集はもう30年以上まえから所有していますが、しっかり向き合っていなかったと反省。

そこで1曲、1曲しっかり聴いてみようと思ったのです。

クレンペラーのこの全集を称して、仰ぎ見るとか、深淵なるとかいろんな表現がありますが、クレンペラーという人は、本当に民主的な人だったんではないかと感じるのです。

つまりそれぞれの奏者にしっかり音を出させているわけです。
でもスコア上どうでも他の楽器の影に隠れそうな場は、ちゃんと引き立てるような演出をしています。

2メートル近い巨体と笑ったことがあるのか、と思うような不愛想な表情のクレンペラーですが、非常にフラットな考え方があるのがわかります。

フィルハーモニア管が、ウォルター・レッグが解散を示唆した時に自主運営の道を探りクレンペラーに首席指揮者を申し出て、クレンペラーが快諾して活動を続けたことは有名な話しですが、そこまで楽員から信頼され、そして生涯を音楽に捧げた人は、本当に少ないのではと僕は心が熱くなります。

ボンヤリ聴くと淡々とした素っ気ないように聴こえるかもしれませんが、踏み込んで聴くと楽員たちがクレンペラーを信頼しきって伸び伸び奏でていることが伝わってきます。

やっぱりこの全集は何度でも聴かないと分かりません。

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クレンペラー ベートーヴェン 交響曲第1番&第2番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

1.(09:55) I. Allegro con brio
2.(08:53) II. Andante cantabile con moto
3.(04:04) III. Allegro
4.(06:21) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(29:13)

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交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
Symphony No. 2 in D Major, Op. 36

5.(13:27) I. Adagio molto – Allegro con brio
6.(13:08) II. Larghetto
7.(04:00) III. Scherzo: Allegro
8.(06:56) IV. Allegro molto
total(37:31)

ベートーヴェン: 交響曲 & 序曲集<限定盤> オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団

 

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