フルトヴェングラー ブルックナー交響曲第6番

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こんにちは、
ともやんです。

ナチスがドイツで政権を取ったのが1933年。

そしてドイツを混乱に陥れ、第二次世界大戦へと突き進んで行ったのですが、それによって多くのユダヤ系の音楽家が生命の危機にさらされ、ある者はドイツから脱出し、ある者は捕らえられ家族を失ったり命を落としたりしたのです。
またユダヤ系でない音楽家もそんな政治体制を嫌い他国に逃れた人もいます。
しかしフルトヴェングラーは、音楽と政治は全く別のものと言う信念のもと、最後までドイツの留まり音楽活動を続けました。

そんなフルトヴェングラーの演奏が、ドイツ帝国放送によって収録され残されていたことは喜ばしいことで、しかも戦後ソ連によって没収されながら、40年も後に返還されたということは、いくら担当した人たちが、国家の命に従って行動しただけと言ってもフルトヴェングラーの共感する部分が僅かでもあったと信じています。

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フルトヴェングラー ブルックナー交響曲第6番

フルトヴェングラーによるブルックナーの交響曲録音は、第4番から第9番まで残されていますが、残念ながら第6番のみ第2楽章から4楽章の3つの楽章がしか残されていないという不完全なものです。

しかし、その内容は感動的なもので、一般的なブルックナーのスタイルとは真逆な攻撃的な演奏ながら、深い感銘を受けるのは自分のスタイルでやり切っているからだと思います。

フルトヴェングラーが、1943年11月に初めてブルックナーの交響曲第6番を指揮しましたが、『フルトヴェングラー グレート・レコーディングズ』という本の中では次のように記されています。

このとき「57歳にして第6番を振る機会に恵まれ、分別盛りのこの年齢で未知の経験にめぐりあい、若者のように心震える思いを味わうことができた」と喜ぶことしきりだったが、その後この作品を振ることは二度となかった。

やはり第2楽章のアダージョが最高で深淵で深い感銘は格別です。それと対比するように第3、4楽章は攻撃的に追い込みを掛けるような演奏はまさにフルトヴェングラー節です。好き嫌いが別れると思いますが興奮させてくれることが間違いないと思います。

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フルトヴェングラー&ベルリンフィル ブルックナー交響曲第6番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第6番 イ長調 WAB 106 (ノヴァーク版)(抜粋)
Symphony No. 6 in A Major, WAB 106 (ed. L. Nowak) (excerpts)

1.(16:14) II. Adagio. Sehr feierlich
2.(07:36) III. Scherzo: Nicht schnell – Trio: Langsam
3.(12:21) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 13-16 November 1943, Berlin

フルトヴェングラー 帝国放送局(RRG) アーカイヴ 1939-45

この度リリースされる「フルトヴェングラー 帝国放送局(RRG)アーカイヴ 1939-45」。当セットは、戦時中に(1939~45年)ドイツ帝国放送が収録したベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)による放送録音を集成したエディションです。
戦時下の激動の時代にあっても、自らの芸術活動に命を懸けたフルトヴェングラー。
指揮者フルトヴェングラーの中で戦時中の演奏は最も重要なものです。
戦時中のベルリン・フィル&フルトヴェングラーの現存する演奏をすべて網羅し、過去最高の品質で蘇らせた当セットは、これまでのあらゆる盤を凌駕する決定盤と言えるでしょう。
また、戦時のフルトヴェングラーの録音を語る上で欠かせないのが、「テープの遍歴」についてです。
ソ連軍は、ベルリン占領後、ドイツ帝国放送にあったおよそ1500本のテープを戦利品として押収。
そのテープをもとにモスクワ放送の番組に使用したり、露メロディア・レーベルからLPを発売したりと利用されてきました。
しかし1987年にはオリジナル・テープのコピー20本が、さらに1991年には押収した原テープが自由ベルリン放送(SFB)へ返還され、今日までベルリン・ブランデンブルク放送(RBB、旧SFB)のアーカイヴに保存されていました。
今回、当セットで使用されている音源のほとんどは、1987年と1991年に返還されたテープをベルリン・フィルが新たに28bit/96kHzでサンプリングしたもの。
担当したトーンマイスターによると、これらのテープは30年という時間がたっているにも関わらず、非常に良い状態でサンプリングすることができたと言います。
また、以前から多くのCDで問題にされていたピッチについても、当時の正しい音程、速度を基準としてサンプリングを行っています。
残念ながら演奏会記録が残っているのに、欠けているプログラムについては、テープがすでに消失した可能性がきわめて高く、当セットに収録されている音源が、現存する戦時のベルリン・フィルとフルトヴェングラーの演奏のすべてだと考えられています。
仕様は、最高音質でのサンプリングを活かすべく、SACDハイブリット盤でのリリースとなります。解説書は、ソ連軍による戦後の押収からコピーの返還、マスター・テープの発見に至るまで、この録音をめぐる歴史について書かれた興味深い内容となっています(日本語訳付)。

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※フルトヴェングラー&ベルリンフィルによる同じ音源の演奏は、フルトヴェングラー レガシーにも収録されています。

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フルトヴェングラー/ザ・レガシー(107CD)
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Amazonでも取り扱いがありますが、高額のためおすすめはしませんが、一応ご案内します。
ちなみに僕は、新宿のディスクユニオンで数年前1万円少々で購入しました。

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