フルトヴェングラー ルフェビュール モーツァルト ピアノ協奏曲第20番

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こんにちは、
ともやんです。

2月10日は、モーツァルトが、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466を作曲した日。
記録としては翌2月11日の予約演奏会に初演されました。
しかし、父レオポルドが演奏会当日にウィーンに着いた時の書簡が残っているが、モーツァルトの完成がぎりぎりだったことから写譜も間に合わず、最終楽章も通して弾いてみる余裕はなかったそうです。

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モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466は、モーツァルトの絶頂期の1895年2月の作品で、しかも短調で書かれた曲と言うことで特筆すべき作品です。

しかも単に短調だけというだけでなく、シンコペーションで始まる第1楽章の陰鬱な出だし、変ロ長調の第2楽章で突然にフォルテで奏される短調の中間部、第3楽章の激しい上昇主題、そして独奏ピアノとオーケストラとの密な関係は、当時の協奏曲ではまずなかった書法でした。

ベートーヴェンがこの曲を好み第1楽章と第3楽章用にカデンツァを残しているのもわかります。

当時としては、かなり前衛的な作品だったと思われますが、レオポルドの書簡には、「演奏会この上なくすばらしいものだった」というだけで、このピアノ協奏曲に関してのコメントはなかったようです。

ただ、5日後のブルク劇場のディストラー嬢の音楽会でも演奏されていることから、このデモーニッシュで激しい情熱的な表現が、意外と当時の方たち高く評価され受け入れられたのではないか、と思います。

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フルトヴェングラー&ルフェビュール 名盤

フルトヴェングラーの全名演名盤』宇野功芳著によると、宇野さんが、ある音楽雑誌の企画でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番のあらゆる録音を聴きまくったそうですが、フルトヴェングラー盤だけ全く別世界だったそうです。

以下、宇野氏の文章を引用します。

『”救いようもない慟哭”といったらよいだろうか。ほかの演奏ではそこここに感じられる”モーツァルトの愉悦”がまるでない。しかし、音楽として結晶され尽くしているせいか、少しも嫌ではなく、演奏者とともに嘆きつつ、モーツァルトの本質(人生の本質)を垣間見る想いだったのである。』

イヴォンヌ・ルフェビュールは、1904年生まれのフランスの女流ピアニストと宇野さんの本には書いてあるが、生年はどうやら1898年のようです。1986年に88歳で亡くなっています。
20世紀を代表するフランスの奏者のひとりで、明晰なタッチで感興豊かな表現を聴かせるピアニストでした。

一方、生涯の多くを教育活動に注ぎ、演奏活動やメジャー・レーベルへの録音が一時的なものに留まっているため、その実力が正当に評価されているという説もあります。

門下にはディヌ・リパッティ、サンソン・フランソワなどがいるとかで、その教育者との実力が伺えます。

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フルトヴェングラー ルフェビュール モーツァルト ピアノ協奏曲第20番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466
Piano Concerto No. 20 in D Minor, K. 466

1.(12:52) I. Allegro
2.(09:07) II. Romance
3.(06:38) III. Rondo: Allegro assai
total(28:37)

イヴォンヌ・ルフェビュール – Yvonne Lefebure (ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)

ルガーノのフルトヴェングラー<限定盤>

1954年の11月30日に世を去る大指揮者が咲かせた最後の花々。この年の5月、フルトヴェングラーはベルリン・フィルを率いて最後の演奏旅行に出ました。4日にパリ・オペラ座で「運命」「未完成」などを指揮、14日にはトリノでブラームスの「第3」ほかを振り、15日にはルガーノのテアトロ・アポロで(前半に)ベートーヴェンの「田園」、(後半に)モーツァルトの「ピアノ協奏曲K.466」、R.シュトラウスの「ティル」を演奏しています。このルガーノにおける全曲の実況録音を収めたのが本ディスクです。

しかもこのディスクのマスターは(イタリア・チェトラが発売した)世界初出LPと同じ、ミラノ・ディスコスが制作したアナログ・テープ(1/4インチ幅、秒速38cm)。もともと非常に良好な音質をキング関口台スタジオで最新デジタル・リマスタリングによりさらに改善、2枚組のSACDハイブリッド盤として発売します。

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