クナッパーツブッシュ ハイドン交響曲第100番 軍隊 他

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こんにちは、
ともやんです。

クナッパーツブッシュ1933年の録音。僕の持っているCDには、オーケストラがベルリン交響楽団となっていますが、本日ご紹介するボックスセットでは、ベルリン国立歌劇場管弦楽団となっています。

90年前の録音ですが、充分鑑賞が楽しめる音質です。

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クナッパーツブッシュの1933年

1933年というとドイツにとっては分岐点になった年で、歴史的には大いに問題としなければならない年だと思います。
この年にナチスが政権を取ったのです。

この年から約12年間、ヨーロッパ中心に世界的な暗黒の時代になるのです。
ヨーロッパの音楽界でも特にユダヤ系の人たちは、職を奪われ、迫害を受け、命を危険を察しドイツを去る人が増えました。

ユダヤ系でなくてもナチスのやり方に異を唱えドイツを去る人も出てきました。そんな人たちが向かったのはアメリカで、逆にアメリカ音楽界は急速にレベルが上がったとも言えます。

この年に1929年にノーベル文学賞を受賞したトーマス・マン抗議声明事件というのがありました。この事件に関してクナッパーツブッシュが大きくかかわっているようですが、きちんと資料を読み込む必要があり、いいかげんなことは書けないのでここでは控えます。

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クナッパーツブッシュ ハイドン「軍隊」1933年

上記のような後から振り返ると暗黒時代の入り口となった1933年ですが、その年の4月に録音されたクナッパーツブッシュ指揮ベルリン交響楽団(またはベルリン国立歌劇場管弦楽団)は、まるでのんびりとした大らかな印象の演奏です。

テンポは全体的に遅めでしかもそのなかでテンポを動かしています。まるで春風に吹かれながら野山を散策している趣があります。

それと一緒に収録されているグリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲も面白いです。ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルの快速テンポの切れ味鋭い演奏とは対極にあるもので、普通4分半ほどの演奏時間が5分半も掛けているのです。

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時代背景を考えなけばほのぼのとした味わいを感じるのですが、いや、ひねくれもののクナッパーツブッシュだから、時代と真逆の演奏をやっちゃったことかもしれません。

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クナッパーツブッシュ ハイドン交響曲第100番 軍隊 他

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第100番 ト長調 「軍隊」 Hob.I:100
Symphony No. 100 in G Major, Hob.I:100, “Military”

1.(06:43) I. Adagio – Allegro
2.(07:01) II. Allegretto
3.(05:33) III. Menuet: Moderato
4.(05:12) IV. Finale: Presto
total(24:29)
録音:1933年4月10日

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ミハイル・イヴァノヴィチ・グリンカ – Mikhail Ivanovich Glinka (1804-1857)
5.(04:47) 歌劇「ルスランとリュドミラ」 Op. 5 – 序曲
Ruslan and Lyudmila: Overture
録音:1933年4月21日

ベルリン国立歌劇場管弦楽団 – Berlin State Opera Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)

ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with 国立歌劇場管弦楽団

指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ
管弦楽:バイエルン国立歌劇場管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、その他
作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、ヨハネス・ブラームス、リヒャルト・ワーグナー、アントン・ブルックナー他

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