ニキシュ&ベルリン・フィル ベートーヴェン 運命他

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こんにちは、
ともやんです。

ドイツ・グラモフォン。
レコード・ジャケット上部にデーンと印刷された黄色のロゴは、15歳に少年にとってはまさに憧れの象徴でした。

地方都市富山の中学生だった僕は、富山市の中心街にあったレコード屋でわぁーこんなにたくさんのレコードいつの日か嫌というほど聴きたいなぁーと思っていたものです。

あれから50年。その夢は叶ったとも言えますし、夢の途中とも言えます。
誰かが、好きなもの夢中になれるもの一つあれば生きていける、と言っていましたが、僕の場合はまさに音楽、それもクラシック音楽がそれだと思います。

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ドイツ・グラモフォン創立125周年記念

クラシック音楽レコードのまさに象徴とも言うべきドイツ・グラモフォンは、今年が創設125周年だそうです。

それを記念して1回目4月12日に40タイトル、2回目5月17日に60タイトルと全100タイトルが、リニューアルして高音質SHM-CDで発売されます。

特に1回目の40タイトルはアナログ録音の名演の名盤ばかりで、少年時代の僕が憧れたものばかりでした。

現在ではほぼ聴くことができるので、今日からこのブログでも特集を組んで、発売までに全録音をチェックしてコメントも添えたいと思います。

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アルトゥール・ニキシュ&ベルリン・フィル

アルトゥール・ニキシュ(1855-1922)は、ハンガリーの生まれ。音楽に関して幼少の頃から目覚ましい才能を発揮し、11歳からウィーン音楽院で作曲、ピアノ、ヴァイオリンを学びました。
そしてなんと言っても時代を感じるのは、1874年からウィーン宮廷歌劇場とウィーン・フィルのヴァイオリン奏者としてブラームス、リスト、ワーグナーの指揮の下で演奏したことです。
その後指揮者としてライプツィヒ、ボストン、ブダペストなど各地を客演して好評を博し、1895年から亡くなる1922年までライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ベルリン・フィルの音楽監督を兼任し、1912年から14年までロンドン響の首席指揮者も務めました。

また進取の気性に富みレコードの普及にも貢献しました。

録音では、今回ご紹介するベルリン・フィルとのベートーヴェンの運命などやロンドン響とのものも残されています。

ちなみにベートーヴェンの「運命」の録音が1913年11月。
ここですぐ思ってしまうのは、当時指揮者としても著名だったグスタフ・マーラー(1860-1911)。彼はニキシュより5歳若かったにも関わらず、ニキシュが「運命」を録音したころには亡くなっていました。

生前は、作曲家より指揮者として有名だっただけに録音が残っていないのは本当に残念です。

さて、肝心の演奏ですが、貧弱な音質から端正な演奏が窺えます。黎明期の録音だけにいろいろ制限も多かったと思われますが、どっしりとして重厚感が伝わってきます。
また1913年と1920年、21年の録音を比較すると音質が格段に上がっていることも技術の進歩が感じられます。

まさに貴重な歴史的音源です。

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ニキシュ&ベルリン・フィル ベートーヴェン 運命他

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

1.(06:54) I. Allegro con brio
2.(09:54) II. Andante con moto
3.(14:44) III. Allegro – IV. Allegro
total(31:32)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
アルトゥール・ニキシュ – Arthur Nikisch (指揮)
録音: 20 November 1913, Berlin

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フランツ・リスト – Franz Liszt (1811-1886)
4.(13:31) 6つのハンガリー狂詩曲 S359/R441 – 第1番 ヘ短調
6 Hungarian Rhapsodies, S359/R441: No. 1 in F Minor

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
アルトゥール・ニキシュ – Arthur Nikisch (指揮)
録音: c. 1921, Berlin

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エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
7.(08:32) 序曲「ローマの謝肉祭」 Op. 95.
Le carnaval romain, Op. 9: Overture

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
アルトゥール・ニキシュ – Arthur Nikisch (指揮)
録音: c.1920

ベートーヴェン:交響曲第5番≪運命≫ 他 アルトゥール・ニキシュ 、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

今日まで続くドイツ・グラモフォンとベルリン・フィルのコラボレーションは、1913年、ニキシュの指揮によるベートーヴェンの交響曲第5番のレコーディングからスタートしました。

ハンス・フォン・ビューローの後を継いでベルリン・フィルの第2代常任指揮者を務めたニキシュは、オーケストラの近代化を推し進め、その後フルトヴェングラー、カラヤンへと継承されていくベルリン・フィルの重厚なサウンドの礎を築きました。

カップリングのリスト、ベルリオーズも含めて、モノラル録音黎明期の貴重な記録です。

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