こんにちは、
ともやんです。
1952年12月の録音。
ライブですが、音質は悪くありません。
宇野功芳氏は、次のように記しています。
“その表現はシェルヘンのスタイルを遅いテンポで巨大にしたような趣で、きれいごとでないカロリーとエネルギーが充満する。彼はアカデミックな形式感覚を無視している。”
第一楽章から有機的な響きで、意外とまともかなと思っていると終楽章でぶっ飛ぶかもしれません。
猛烈な遅さなのです。
もしかしてクナッパーツブッシュは、これがやりたくて第2番を演奏しているのかもしれませんね。
オーケストラをめいいっぱい鳴らす空前絶後の豪快な演奏です。
まさにデフォルメされたベートーヴェン演奏の典型だと思います。
クナッパーツブッシュ 名盤 ベートーヴェン交響曲第2番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
Symphony No. 2 in D Major, Op. 36
1.(10:29) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(12:39) II. Larghetto
3.(04:20) III. Scherzo: Allegro
4.(07:25) IV. Allegro molto
total(34:53)
ブレーメン州立フィルハーモニー管弦楽団 – Bremen Philharmonic State Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)
録音: 12 December 1952
ハンス・クナッパーツブッシュの芸術 with レジェンダリー・オーケストラ
1951年と1952年客演時のライヴ録音。
元気な頃なので、ベートーヴェン第2番(約36分)、第3番「英雄」(約55分)、ブラームス第4番(約40分)のすべてで、アゴーギク満載のクナ節が楽しめます。
当時のオケの名前は実際にはブレーメン・フィルハーモニー州立管弦楽団ですが、慣習に従って、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団としておきます。響きの良さで知られるグロッケ(約1400席・1928年)での演奏なので音質もたいへん良好です。
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