トスカニーニ シューマン交響曲第2番 掘り出し物の名演

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こんにちは、
ともやんです。

アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)は、フルトヴェングラーのライヴァル的に語られることもありますが、二人に年齢差は19歳もあり、トスカニーニは、1930年代には、一時期引退しようかという時期もあったほどです。

だから、現在聴くことができる50年代のNBC交響楽団とのCDも録音が残響のないスタジオでのもので、しかもトスカニーニ自身80歳を超えての録音で、なんかギスギスして干物のような音を聴くようで残念でなりません。

つまり想像力を働かせて聴かなければならないので音楽鑑賞というよりも研究と言ってもいいと思います。

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トスカニーニ シューマン交響曲第2番 胸騒ぎの名演

さて、それよりも前の30年代から40年代に掛けては、人々を熱狂させたカンタビーレ(歌うように、なめらかに、表情豊かに)を聴くことが出来て、胸騒ぎを起こさせてくれる名演(名録音)に出会うことができます。

さて、そんなトスカニーニの録音で以外な作曲家のそれも意外な曲から、素晴らしい掘り出し物のような録音を聴くことが出来、とっても幸せな気持ちになりました。

それは、1946年にNBC交響楽団と録音したシューマンの交響曲第2番です。

これは、シューマンの生誕200年を記念した今から10年前に出たCDですが、リマスターにより音質も素晴らしくまたトスカニーニの表情豊かなで瑞々しい演奏が最高の演奏の録音です。

トスカニーニがシューマン、しかももっとも人気のない第2番を振ること自体が意外でしたが、こんな素晴らしい展開するとは!だから名盤探しは止められません。

なお、マンフレッド序曲も同様に素晴らしい演奏です。

ただ、カップリングの1940年にワルターがNBC交響楽団と録音した同じシューマンの第4交響曲は、ワルターらしくないなんかせかせかした演奏で、このCDはトスカニーニを聴くものだと思った方がいいです。

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トスカニーニ&NBC交響楽団 シューマン交響曲第2番&マンフレッド序曲

ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
劇音楽「マンフレッド」 Op. 115 – 序曲
Manfred, Op. 115: Overture

1.(11:15) Manfred Overture, Op. 115

NBC交響楽団 – NBC Symphony Orchestra
アルトゥーロ・トスカニーニ – Arturo Toscanini (指揮)
録音: 10 October 1946

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交響曲第2番 ハ長調 Op. 61
Symphony No. 2 in C Major, Op. 61

2.(10:53) I. Sostenuto assai – Allegro, ma non troppo
3.(06:22) II. Scherzo: Allegro vivace
4.(07:56) III. Adagio espressivo
5.(08:36) IV. Allegro molto vivace
total(33:47)

NBC交響楽団 – NBC Symphony Orchestra
アルトゥーロ・トスカニーニ – Arturo Toscanini (指揮)
録音: 17 March 1946

Schumann: Symphony No.2, No.4, Manfred Overture アルトゥーロ・トスカニーニ 、 ブルーノ・ワルター 、 NBC交響楽団

シューマン生誕200周年記念! トスカニーニ&ワルターが振る交響曲!
ギルド・ヒストリカルのシューマン生誕200周年記念リリースは、トスカニーニの「交響曲第2番」とワルターの「交響曲第4番」! トスカニーニとワルターが同じオーケストラ、NBC交響楽団を振ったシューマンの偶数番号の交響曲集。奇しくもトスカニーニは「第4番」を、ワルターは「第2番」を自らのディスコグラフィーに取り入れておらず、2人の巨匠が互いの演奏で補い合うというプログラミングはギルド・ヒストリカルがプッシュするポイントの1つ。そしてギルド・ヒストリカルの大きなポイント、名エンジニア、ピーター・レイノルズのリマスタリングによる音質改善にも期待が高まるところ。
東京エムプラス

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最後に

吉田秀和さん(1913-2012)の著書に『世界の指揮者』があります。僕はこれは名著だと思っています。その中でトスカニーニについて、ニューヨークで1954年3月に聴いたそうで、これは引退する直前だったようで、フルトヴェングラーに続き、ともにギリギリ実演を聴くこと出来て幸運だったという内容の記述がありました。

そして続けて、トスカニーニが引退の時の声明も載せています。
それは、

『The sad time has come when I must reluctantly lay aside my baton and say good-bye to my orchestra』

reluctantly=しぶしぶという意味。

直訳すると、『心ならずも指揮棒を置き、オーケストラに別れを告げる時が来てしまった』という意味でしょうか。吉田氏は、簡潔で非感傷的で彼の演奏そのままの言葉だと痛感したと書かれています。

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