トスカニーニ&フィルハーモニア管 ブラームス交響曲第1番

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こんにちは、
ともやんです。

20世紀の前半の大指揮者というとまずトスカニーニとフルトヴェングラーの名前が挙がると思います。

二人の演奏は、日本では録音で聴くことしか出来ませんでしたが、二人の演奏には際立った個性があったため、ライヴァルだったように語られることも多いです。

ただ、二人の年齢は、20歳近くも離れていたので(トスカニーニ1867年生まれ、フルトヴェングラー1886年生まれ)お互いをライヴァルと思っていたどうかは不明です。

ちなみに1月16日は、トスカニーニの命日です。1957年1月16日にニューヨークで死去。享年89歳。

ただ、第二次大戦後、フルトヴェングラーが非ナチ化審議で無罪が確定し、アメリカでの活動も行われようかという時に、アメリカ在住のユダヤ系音楽家の猛反対で実現しませんでした。

その黒幕だったのがトスカニーニとも言われています。

これは、トスカニーニの娘婿がユダヤ系のヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツだったからで、ハイフェッツはフルトヴェングラーのアメリカ公演を反対していたため、ユダヤ系ではないトスカニーニも関係している思われているのかもしれません。

この辺は良く調べたいと思います。

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トスカニーニとフルトヴェングラーの共通点

さて、音楽家としてよりも政治的に対立していた、というよりもトスカニーニが一方的に嫌っていたように感じますが、トスカニーニとフルトヴェングラーですが、二人には共通点があります。

それは、二人が音楽活動を終えたのが同じ1954年だということ。
そしてその2年前の1952年のお互い近い時期にロンドンでフィルハーモニア管を指揮してその演奏録音が残されていることです。

フルトヴェングラーは、1954年11月30日にその死去と共に演奏活動を終えました。享年68歳。
トスカニーニは、1954年4月4日のカーネギーホールでのラストコンサートで引退しています。その時87歳。

その2年前の1952年6月にフルトヴェングラーが、キンズウェイ・ホールにてワーグナーの楽劇曲やフィッシャー=ディースカウを独唱にマーラーのさすらう若人の歌を指揮しています。

そしてその約3ヵ月後の9月29日と10月1日にトスカニーニが、ロイヤル・フェスティバルホールでブラームスの交響曲全集を指揮しています。

今回そのブラームスの交響曲第1番を聴きました。

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トスカニーニ&フィルハーモニア管 ブラームス交響曲第1番

コンサートは、1952年9月29日のロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われ、まず英国国歌が奏でられ、続いてブラームスの悲劇的序曲、そしてメインで交響曲第1番が演奏されました。

まず聴いて驚くのは、トスカニーニのパッションです。録音当時既に85歳だったトスカニーニですが、交響曲第1番の開始から凄まじいテンションで突き進んでいきます。

僕の敬愛するクラシックCD通販のアリアCDの松本氏が記されていましたが、注文の発送作業を行っている事務所ではいつもクラシックを流していて、アルバイトの女性たちが作業をしているそうです。

彼女たちは特にクラシック音楽のファンではないそうで、普段はお互い会話をしながら作業をしているそうです。

ところが、ある時トスカニーニのブラームス交響曲第1番を流したらみんな黙ってしまって、「誰の演奏ですか?」に質問まであったそうです。

それだけ普段クラシックを聞き流している人さえも惹きつける力があるということです。

とにかく聴いて欲しい演奏です。元気が出て、力が湧いてくる演奏です。

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
悲劇的序曲 Op. 81
1.(12:22) Tragic Overture, Op. 81

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交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68
2.(12:20) I. Un poco sostenuto – Allegro
3.(08:32) II. Andante sostenuto
4.(04:18) III. Un poco allegretto e grazioso
5.(16:45) IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo ma con brio
total(41:55)

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
アルトゥーロ・トスカニーニ – Arturo Toscanini (指揮)
録音:1952年9月29日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
音源:2000年、TESTAMENT社による16bit/44.1kHzリマスター

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フィルハーモニア管弦楽団は、1945年に誕生して以来名声のある名前であり、旧EMIの伝説のプロデューサーであるウォルター・レッグによってEMIの録音のためのオーケストラとして設立されました。

世界的な偉大なアーティストらとの共演の歴史は、現在ワーナークラシックのカタログに数多くの画期的な録音が刻まれています。ここに収録されている音源は、1946年から1964年までの期間を対象としています。カラヤン、フルトヴェングラー、トスカニーニ、クレンペラー、ジュリーニ、カンテッリなどの名指揮者だけでなく、デニス・ブレインなどの首席演奏者の演奏にも光があてられています。

オリジナル・マスターテープからリマスターされた音源によって収録されていますが、多くの音源が2019年、Studio Art & Sonによる24bit/192kHzリマスター音源が使用されています。

1952年9月29日と10月1日、前年に完成したばかりのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われた、トスカニーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団によるブラームス交響曲全曲演奏会は、ウォルター・レッグによって録音されましたが、トスカニーニがRCAの専属だったため商品化されず、マスターテープはレッグが所有していました。2000年にそのマスターテープからTESTAMENT社がリマスターした音源で収録(CD9-11)。

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