クレンペラー モーツァルト交響曲&セレナーデ

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こんにちは、
ともやんです。

先日、1956年9月9日に行われたケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の公演で、クレンペラーが、クララ・ハスキルと共演したCDをご案内しました。

今日は、同じ日に演奏されたモーツァルト交響曲2曲とセレナーデを取り上げます。

さて、1956年のクレンペラー。
クレンペラーというといつものように怪我やトラブルに見舞われているという感じですが、この56年前後は、比較的平穏だったようです。

クレンペラーは、多くの怪我とトラブルに見舞われその都度克服し、88年の生涯を生き抜きました。ただ、その人生では3度、指揮活動に支障を来すほどの健康危機に襲われています。

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クレンペラー 第3期の名演

そういうことで、活動期間をつぎの4つに分けることができます。

第1期:1907~1939年(22歳~54歳)
第2期:1939~1951年(54歳~66歳)
第3期:1951~1958年(66歳~73歳)
第4期:1958~1972年(73歳~87歳)
※HMVオンラインショップのクレンペラー情報を参照

今回ご案内したモーツァルトは第3期の時の演奏です。
現在、一番多く聴かれているのは、ステレオ録音とうこともあり、第4期のものです。

58年10月の就寝中の寝たばこが原因で、生死に関わる大やけどを負い、約1年間のブランクを強いられ、その後復帰した時期です。

身体的な都合からテンポはより遅くなり、楽譜の情報を徹底的に掘り起こすために、旋律・リズム・動機などの諸要素を克明に示しようになりました。

その結果として楽曲構造が常に見通し良く浮かび上がるというクレンペラーならではの流儀は、抽象的な美感ともいうべき独特の魅力を生み出したのではないかと思います。

そして、このモーツァルトは、その後期の芸風に達する前のまだ身体的にも自由が効いたようで、テンポは颯爽として覇気溢れる演奏を展開しています。

今回ご紹介するモーツァルトは、EMIにステレオで録音されたものと比べるとより人間臭いクレンペラーを聴くことが出来ます。

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クレンペラー モーツァルト交響曲選集

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第29番 イ長調 K. 201
Symphony No. 29 in A Major, K. 201

1.(08:23) I. Allegro moderato
2.(07:22) II. Andante
3.(02:57) III. Menuetto
4.(04:43) IV. Allegro con spirito
total(23:25)

—————————–

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”

5.(11:45) I. Allegro vivace
6.(08:12) II. Andante cantabile
7.(04:32) III. Menuetto: Allegretto
8.(08:24) IV. Molto allegro
total(32:53)

—————————–

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
セレナード第13番 ト長調 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K. 525
Serenade No. 13 in G Major, K. 525, “Eine kleine Nachtmusik”

1.(05:39) I. Allegro
2.(05:42) II. Romanze
3.(01:59) III. Menuetto
4.(03:45) IV. Rondo: Allegro
total(17:05)

ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 – Cologne Gurzenich Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音:9 September 1956

モーツァルト・アーベント オットー・クレンペラー ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 クララ・ハスキル

モントルー56年ライヴ完全収録版
最上の音質でよみがえる伝説的公演の全貌!
大充実のクレンペラー・サウンドを堪能!

モーツァルティアン必聴、モーツァルト生誕200年に沸いた1956年に行われたクレンペラー指揮によるモーツァルトの夕べ。
ハスキルとの27番はファンの間で有名な演奏ですが当盤は過去最高の音質と言っても過言ではない出来栄えです。
さらに1日のコンサートすべてを収録しているのが重要なポイント。この年に集中的にモーツァルトを取り上げていたクレンペラーの充実したサウンドが耳を満たす濃密な内容となっています。
モノラルながら広がりのある聴きやすい音質でハスキルのピアノとオーケストラのバランスも良く、クレンペラーの妙技とギュルツェニヒ管の味わいも十全に堪能できます。
キングインターナショナル

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オットー・クレンペラー・コレクション

クレンペラーのボックスセット(CD72枚4組)は、聴きごたえ充分。
今回ご案内した、モーツァルトも収録されています。

49歳から78歳までのクレンペラーを聴くことが出来ます。
同じ曲でも録音時期によって印象が違うので、クレンペラーの芸風の変遷を楽しむのはいいセットです。

『オットー・クレンペラー・コレクション』

オットー・クレンペラーの非商業録音を集めた大規模なセットが、ヒストリカル系レーベル「VENIAS(ヴェニアス)」から登場。1934年のニューヨーク・フィルとのブルックナー第9番から1963年のマーラー『復活』に至るまで、ライヴ録音と放送録音から成るセレクションで、同一作品の別録音も大量に収録。
クレンペラーといえば、沈着冷静でスケールの大きなEMIスタジオ録音の印象が強いですが、ライヴ録音と放送録音ではまた様子が違ったりもしますし、これだけ分量があると、時期やオーケストラによる演奏の違いなど比較鑑賞も楽しめるので資料としても役立ちます。 ちなみにクレンペラーは、「わたしはスタジオでレコーディングするよりも、むしろ公演を録音するほうが好きです。」とも語っていました。

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