クレンペラー ブルックナー 交響曲第5番

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こんにちは、
ともやんです。

オットー・クレンペラー(1885-1973)は、若い頃からブルックナーをコンサートなどでよく取り上げていましたが、フィルハーモニア管とのステレオ録音は、意外と遅くに録音しています。

そんなことで、あまり得意ではないのかな?と思っていたのですが、SACDハイブリッド盤として出たということで、その解説を読むとなるほどな、そんなことだったんだ、と納得しました。

つまりプロデューサーのウォルター・レッグがOKしなかったようです。

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クレンペラー&フィルハーモニア管 ブルックナー交響曲

ドイツ、オーストリア圏では、ブルックナーの死後もその作品はよく演奏され、このブログに登場するワルター、シューリヒト、クレンペラー、フルトヴェングラー、そしてクナッパーツブッシュは、戦前からプログラムに取り上げていたし、得意としていました。

第二次世界大戦後、録音技術が発達し、LPレコードも出てブルックナーの交響曲も2枚組までに収録できるようになりました。

しかし、ロンドンで録音活動をしていたクレンペラーは意外と遅く、1960年にようやく第7番を録音しています。

そして次が3年後の1963年の第4番”ロマンティック”。
プロデューサーはどちらもEMIのウォルター・レッグ。

つまりイギリスでは、ドイツ、オーストリア圏に比べ、ブルックナーが人気がなかったので、レッグはセールスが期待できないと踏んで録音しなかったようです。

一方のクレンペラーは、当然録音を望んで、レッグとぶつかることもあったようです。

さて、いろいろあったようですが、クレンペラーはフィルハーモニア管およびニュー・フィルハーモニア管とのセッション録音で、ブルックナーの交響曲の第4番以降の6曲を録音しています。

個人的には、67年の第5番以降の第8番と第9番の演奏がより広々として内容も深い演奏になっていると思います。

但し、第8番に関しては終楽章にカットした部分があり、蛮行と批判する人もいます。僕は言われなきゃ気が付かなかったし、以下に紹介するSACDハイブリッド盤の解説書にはこのカットの件についての推測が書かれているそうです。

今回、自分の所有するCDで第5番を聴きました。
第5番は、その曲想からもっともクレンペラー向きではと思います。

実際、仰ぎ見るような偉大な建築物のような感じで、もちろん近代的な建築物ではなく、ヨーロッパの煉瓦造りりっぱな教会のような趣がある演奏です。

クレンペラーの泰然とした演奏に接した後で、他の演奏を聴くとなにか小賢しく感じるかもしれません。

なお、このスタジオ録音の翌年の1968年のウィーン芸術週間でウィーン・フィルを振ってブルックナー交響曲第5番を振っています。

クレンペラーはこの演奏についてウィーン・フィルを讃え「団員たちは扱いやすくないが、彼らの演奏ぶりはすばらしい。見事であった」と語ったそうです。

ウィーン・フィル盤は、改めてコメントします。

ぜひ、ニュー・フィルハーモニア管とのブルックナーを聴いてみてください。

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クレンペラー ブルックナー 交響曲第5番

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第5番 変ロ長調 WAB 105
Symphony No. 5 in B-Flat Major, WAB 105

1.(21:20) I. Adagio – Allegro
2.(16:34) II. Adagio
3.(14:44) III. Scherzo: Molto vivace
4.(26:46) IV. Finale: Adagio – Allegro moderato
total(79:24)

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音 :1967年3月9,11,14&15. Kingsway Hall, London、 Producer : Peter Andry、Balance engineer:Robert Gooch

ブルックナー 交響曲第4-9番<タワーレコード限定> オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

1960年から70年にかけて旧EMIレーベルに録音を行った、クレンペラーの全6曲のブルックナー音源をSACDハイブリット化!第6番以外は今回が世界初SACD化。ようやく演奏の真価が発揮される高音質で蘇りました。

再評価されるべき重要な遺産です。虚飾されていない、真のブルックナー像は今でこそ重みがあります。今回、あらためて現況での最高音質を目指し最新の復刻を行いました。

英国にあるオリジナル・アナログ・マスターテープから96kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。1,000セット限定のシリアル・ナンバー付。

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