こんにちは、
ともやんです。
コロンビア交響楽団は、1950年代から60年代に掛けてアメリカのコロンビア・レコード社が録音用のオーケストラとして編成したオーケストラです。
常設のオーケストラではなく、メンバーもその都度入れ替わったり、
契約上の都合で、既存のオーケストラだったりもしたそうです。
コロンビア交響楽団というと巨匠ブルーノ・ワルターとの膨大なステレオ録音でその名を知る人が多いと思います。
よくワルター&コロンビア響との演奏で、オーケストラの響きが薄いなどと評している記事も見ますが、ワルターの芸術をきちんと伝える高い技術はあるし、響きが薄いというのも少人数の編成だったようで、かえって瑞々しい響きが爽やかに感じます。
ブルーノ・ワルターの名盤 ベスト3
ワルター&コロンビア響の名盤というとそれはそれはたくさんあります。
ベスト3なんて選ぼうと思うと、クラシック音楽ファンなら、人それぞれ自分なりの意見があると思いますし、それだけ貴重な録音が多く残されているということです。
どの演奏も水準以上で得意だったモーツァルトを始め、ベートーヴェン、シューベルト、ブルックナー、ブラームス、マーラーとたくさんあって、ベスト3を選ぼうと思うと悩んでしまいますが、僕は、次の3つをベスト3に挙げます。
ベートーヴェン交響曲第6番「田園」
シューベルト交響曲第9番「ザ・グレート」
マーラー交響曲第1番「巨人」
この3つは、それぞれの曲にも最高の名盤と評価され、聴かずに死ねない名演です。
ワルター&コロンビア響のマーラー巨人
20世紀の巨匠、ブルーノ・ワルター(1876-1962)は、生前モーツァルトとマーラーを得意として高い評価を得ていました。
しかし、CD時代になり長時間の録音が可能になってから、多くの著名な指揮者が、マーラーを録音するようになり自ずと名演も生まれてきました。
そのためワルターの録音は、相対的に評価が下がってきたように感じます。
その中にあって、第1番「巨人」は、その古典的な清々しい演奏として長らく聴いてもらいたい名盤です。
改めて聴き返すと、小編成のコロンビア響を最大限に効果が出るよう手練手管を使いながら、ふくよかでみずみずしい響きになるようコントロールしているのがよくわかります。
そんな舞台裏が見え隠れしても、情感たっぷりのドロドロ演奏に食傷気味の人にはおすすめの名盤です。
ワルター&コロンビア交響楽団 マーラー交響曲第1番
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”
1.(11:49)I. Langsam, schleppend
2.(05:56)II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(11:20)III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(17:39)IV. Sturmisch bewegt
total(52:14)
コロンビア交響楽団 – Columbia Symphony Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音:1961年
【Blu-spec CD2】 マーラー:交響曲第1番「巨人」 ブルーノ・ワルター
ブルーノ・ワルターはマーラーの愛弟子であり、その解釈はまさしく作曲家直伝といえるもの。このアルバムは、この曲の永遠のスタンダードとしてこれまでも愛聴されてきた作品。
ブルーノ・ワルター CD ベスト10 タワーレコード編
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