こんにちは、
ともやんです。
『名指揮者ワルターの名盤駄盤』宇野功芳著で、ワルターのブルックナーの中では、一番不出来だと書いています。
例によって思いやりのある表情と温かい歌がすみずみにまでみちあふれており、素晴らしい部分も多々あるのだが、なんとしても根本的な音楽性がブルックナーと異質なのである、と一刀のもとに切り捨てている。
ちょっと厳しすぎると思います。
ワルターのブルックナー 賛否別れるその評価
ワルターは、ブルックナーを得意としていたかどうかはわかりません。しかし、録音は多くはありません。
コロンビア交響楽団とは、第4、7番、9番の3曲しかありません。
僕も第7番を聴いていた、いいんだけどなぁ。。。。
となんてしまいます。
なんだろうな、と考えています。
そう言えば、フルトヴェングラーのブルックナーもその音楽性が異質で感銘を受けません。
でもワルターの演奏は、詩的で十分美しいのですが、なにか物足りなさを感じます。
これはオーケストラの力量なのだろうかとも思います。
事実、志鳥栄八郎氏は、自身の本の中で、もっといいオーケストラとの録音だったらと書いています。
多分、僕が感じる物足りなさは、厳しい構成力の不足かと思います。
つまり優しすぎるのです。
でも好き嫌いで言えば、僕は絶対好きな演奏です。
スケールの小さなブルックナーですが、全編やさしさに溢れています。
こんなブルックナーも悪くありません。
ワルター ブルックナー交響曲第7番
アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (原典版)
Symphony No. 7 in E Major, WAB 107
1.(12:00) I. Allegro moderato
2.(18:08) II. Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam
3.(10:22) III. Scherzo: Sehr schnell
4.(13:54) IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell
total(54:24)
コロンビア交響楽団 – Columbia Symphony Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音:1961年3月11日、13日、19日、22日&27日
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ブルーノ・ワルター(1876-1961)がその晩年である1957年~61年にかけて残したステレオ録音は、この20世紀最大の巨匠指揮者による膨大なディスコグラフィの中でも最重要の演奏であり、その長い音楽活動のさまざまな経験と深い洞察とが結実した、文字通り録音の「世界遺産」ともいうべき名盤ぞろいです。
ワルターの全ステレオ録音を作曲家別に体系的にリイッシューする当シリーズは、オリジナル・アナログ・3トラック・マスターから1998年以来21年ぶりに新規リミックス&リマスターを行ない、21世紀となった現在に、オリジナル・マスターのサウンドを蘇らせます。第3弾は、ワルター最晩年の至宝であるブルックナーの交響曲3曲(第4・7・9番)と、ドイツ・ロマン派の神髄ともいうべきワーグナーのオーケストラ作品を収録。
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