こんにちは、
ともやんです。
僕のとってハイドンの交響曲第100番「軍隊」は、思い出深い曲です。
小学生の高学年頃から、テレビでNHK交響楽団の番組を観たりして、少しずつ興味を感じていました。
そして中学生になり、初めてクラシック音楽のレコードを買いました。
ただ、中学1年生ですから、小遣いもたかがしれています。
結局最初に買ったのは、30センチLPレコードではなく、17センチのEP盤でした。
そしてどういうわけか、買った曲が、ハイドンの交響曲第100番「軍隊」だったのです。
演奏は、フリッツ・ブッシュ指揮ウィーン交響楽団でした。
なぜ、ハイドンの軍隊だったのか、全く憶えていません。
ただ、これをきっかけなのかハイドンの交響曲は大好きになりました。
特に第100番「軍隊」は特になのはいうまでもありません。
ハイドン 交響曲第100番「軍隊」宇野功芳2選
さて、宇野さんが批評活動50年、星の数ほどある盤を聴き、本人曰く
独断と正見で厳選した100曲100枚挙げた本が2003年に出ました。
これだけなら、また相も変わらず、いつもの古い録音を推薦するのかな?って思うのですが、この本の面白いのは、その宇野さんの推薦盤に異を唱える7名が、対抗盤を出すという趣向の本です。
宇野さんの推薦盤は、オリジナル楽器派がすでに台頭している2000年代にもかからわず、1938年録音のブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルの録音。
SPの復刻盤で、古き佳き時代、ヨーロッパ文化の爛熟が生んだ超名演・超美演とコメントしています。
そして次点は、1965年録音、クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管の壮麗な演奏です。
ほんと宇野さんブレないね。ハイドンの「軍隊」に関しては、生涯この2つの録音を押し通しました。
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バッハからハイドンまで オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
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ハイドン:交響曲第100「軍隊」&96「奇蹟」(グランドマスター・シリーズ・エクストラ-GR編-)
Amazonでは、宇野さんが本で取り上げているCDが入手できない。
ハイドン 交響曲第100番「軍隊」対抗盤
さて、この宇野さんの頑固な推薦盤に対抗盤をぶつけてきたのが、安田和信氏(現桐朋学園准教授)。
安田氏がぶつけてきた対抗盤は、マッケラス指揮セントルークス管弦楽団。
以下のようにコメントしています。
速めのテンポを取り、音の立ち上がりも鋭い。しかもオケを荒々しく鳴らす場面が多く、この作品に関しては、モダン楽器オケにピリオド楽器風な味付けを”強制”したことがプラスに作用しているのではないか。
軍隊*交響曲第100番ト長調
セント・ルカ管弦楽団 (アーティスト, 演奏), ハイドン (作曲), マッケラス(チャールズ) (指揮)
ワルターにしろ、マッケラスにしろ、現在は入手し難いCDで、それだけレアなもののようです。
逆にコレクター魂に火を付けるかな。
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