ブルーノ・ワルター 名盤 マーラー交響曲第1番「巨人」

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こんにちは、
ともやんです。

ブルーノ・ワルターは、1876年9月15日にベルリンのユダヤ人の家庭に生まれた。父親は簿記係だったというので特に裕福な家庭でも音楽家の家庭でもなかったようです。

ただ母親が幼いワルターの並外れた音楽の才能を見出し、彼にピアノを教えたということなので、母親の方は心得があったのかもしれない。

著名な音楽家の生涯を知ることが多いが、僕がいつも素晴らしいの思うのは、両親や周囲が幼いうちのその才能を見出し、それ相応の教育を受けさせていることです。

またヨーロッパなどは、幼くして入学できる音楽学校もあり、そういうシステムがしっかり機能しているのは素晴らしいことだと思います。

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ブルーノ・ワルター マーラーとの出会い

ピアノを習い始めたワルターはまさに神童と思われるほど上達して8歳でシュテルン音楽学校に入学し9歳で公衆の前で演奏し、13歳でベルリン・フィルと共演しています。

しかし、1889年にハンス・フォン・ビューローの演奏を聴いて指揮者になると決心したそうです。この時まだ13歳というからかなり早熟な少年でした。

しかもその4年後の1893年には練習指揮者としてケルン歌劇場と契約しデビューし、翌年にはハンブルクに移り音楽監督のマーラーの下で働くようになりました。

実はワルターの本名は、シュレジンガーでしたが、マーラーの忠告によりワルターと名乗るようになりました。なぜワルターという名にしたかはワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』のワルター・フォン・シュトンツィングの芸術的理想の共鳴したためだそうです。
なおこの改姓は、1911年にワルターがオーストリアの市民権を取った時に公認されています。

ワルターに取ってマーラーとの出会いは、その後の音楽活動に大きな影響を与えています。マーラーの芸術的理想、文学的教養、ワルターの受けた影響は大きく二人の友情は、マーラーが1911年に亡くなるまで強い絆で結ばれていました。

そのためワルターは、マーラーの最大の理解者、擁護者としてマーラーの作品の演奏と普及に務めたのです。

クレンペラーもマーラーとの親交が知られていますが、仕事の紹介などもっと即物的な付き合いを感じさせるのに対し、ワルターはもっと精神的なつながりの深さを感じます。

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ブルーノ・ワルターのマーラー交響曲第1番「巨人」

名指揮者ワルターの名盤駄盤』宇野功芳著では、ワルターによるマーラー「巨人」の録音は4種類あると記されています。

1939年NBC響(ライブ)
1954年NYフィル(ライブ)
1854年NYフィル
1961年コロンビア響

つまり今日紹介する録音は、1950年2月12日のニューヨーク・フィルとのライブはこの本では取り上げていません。多分、この本が出版された1972年当時は、この録音はまだ世に出ていなかった思われます。

1950年当時のニューヨークでもマーラーの作品は、まだあまり知られていなかったのでしょうか?第一楽章が終わった時点で、パラパラと拍手が起こったのは驚きです。

演奏は、素晴らしいです。
どこがどうのとかというより全体的なまとまりの良さと端正な表現の中に熱いものを感じます。特に第一楽章とフィナーレの終結部では後年にはない生々しい盛り上がりを聴かせてくれます。

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ブルーノ ワルター 名盤 マーラー交響曲第1番「巨人」

グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, “Titan”

1.(12:49) I. Langsam, schleppend
2.(06:49) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(11:42) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(19:04) IV. Sturmisch bewegt
total(50:24)

ニューヨーク・フィルハーモニック – New York Philharmonic Orchestra
ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
録音: 12 February 1950, Carnegie Hall, New York, United States

マーラー交響曲集(巨人・復活・大地の歌)<限定盤> ブルーノ・ワルター 、 ニューヨーク・フィルハーモニック

《巨人》・・・1950年2月12日のライヴ。ワルターがお気に入りの曲を、戦後初めてニューヨーク・フィルとの定期で振ったもので、第1楽章の終結やフィナーレなど生々しい迫力で最高の盛り上がり!メロディーのロマンティックな歌わせ方も豊かで、第2楽章のチェロや第3楽章の木管などオーケストラ奏者の名人芸も光っています。

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