ブルーノ・ワルター モーツァルト交響曲第25番 モノラルの名演

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こんにちは。
ともやんです。

ブルーノ・ワルター(1876-1962)が生まれた時代は、リスト、ワーグナー、ブルックナー、ブラームス、そして一番影響を受けたマーラーが、健在でバリバリ活躍していた時代です。
だからロマン主義が爛熟していた時代で、ワルターも多くの影響を受けたものと思います。

ワルターは、愛の芸術家と言われています。
ワルターの生涯を見ているとこれだけの大指揮者なのに権力に対する執着がとても薄いように感じます。

また、温厚なイメージがありますが、情に厚く、むしろ情に流されやすい人だったのはないかなと思うことがあります。

後年こそ、その偉大な芸術を後世に残そうと考えたレコード会社が、ワルター専用のオーケストラを組織して、ワルターの自由に演奏させて多くの録音が残しました。
スタジオ録音ということと80歳を過ぎていたということもあり、端正な構成美を感じる演奏も多いです。

しかし、壮年期のライブには、夢中になるあまり演奏が破綻しそうな録音もありました。

そこには意志の強さや堅固さよりも人の良さや優しさ、そして可愛さを感じるのです。
音楽評論家の故宇野功芳さんが、学生の頃体を壊し、休学している時にワルターに手紙を書いたところ、自筆の返事を帰ってきて感激し、しばらく文通をしていたそうです。

世界的な指揮者が、一介の極東の音楽大学生と文通をするなんて普通なら考えられないことでしょう。

そんなワルターだから、モーツァルトに傾倒し、優雅で愛が溢れる名演が多く残されていると思います。

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ブルーノ・ワルターの名盤 モーツァルト交響曲第25番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第25番 ト短調 K. 183
Symphony No. 25 in G Minor, K. 183

1.(07:40) I. Allegro con brio
2.(04:03) II. Andante
3.(03:35) III. Menuetto – Trio
4.(04:45) IV. Allegro
total(20:03)

ブルーノ・ワルター – Bruno Walter (指揮)
コロンビア交響楽団 – Columbia Symphony Orchestra
録音: 10 December 1954, New York, United States

これは名演です。
第一楽章は、速いテンポで疾風のように始まります。
この曲は数多いモーツァルトの交響曲の中で、第40番と並んで僅か2曲だけのト短調の曲です。
そのためロマン的性格が強く、ワルターは大胆なテンポの動きを多用しています。
でもそれが即興的で自然な感じが素晴らしいです。

また、第2楽章の天国的な弦の響きや第3楽章のチャーミングな木管の響きも素晴らしいです。

第25番は、ウィーンフィルとのライブという素晴らしい録音も残されていますが、個人的にはこちらの方が好きです。

なお、現役盤としては、コロンビア・レコード(現ソニー・クラシカル)の全集で聴くことが出来ますが、なにせ77枚組に収録されています。僕は以前出ていた韓国盤の39枚組で聴いています。

なおさすがに全集盤は無理という方は、Amazonで、中古ですが4曲が収録されて超お得な価格で出ています。

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フルトヴェングラー、トスカニーニと並び、20世紀最大の指揮者と賞されるブルーノ・ワルター。ナチズムの蔓延するヨーロッパを離れ、アメリカに亡命したワルターが、1941年から亡くなる前年の1961年までアメリカのコロンビア・レコード(現ソニー・クラシカル)に残したすべての録音をCD77枚にまとめたボックスセットです。これはまた、現社長ボグダン・ロスチッチのもとでソニー・クラシカルが新たな組織として出発してから10年という節目となる今年、「ソニー・クラシカル再生10周年」を記念してのリリースでもあります。
ワルターはその長い音楽活動の中で、レコード録音を特に重要視したパイオニア的演奏家の一人でした。また、カラヤンと同様に、録音技術の進歩に応じて、同じ曲を繰り返し録音し、それが音楽家としての成長・円熟をも記録することになった演奏家でした。このボックスセットには、そうしたワルターのアメリカ・コロンビアへの録音がほぼ発売年代順に収録されています。
ワルターが録音の経歴をスタートさせたのはアコースティック録音の時代(本人の証言では1900年とされていますが、現在残されている最古の録音は1923年のベルリン・フィルとの独ポリドール録音)で、生涯にわたって約150もの作品を録音(その多くは複数回)していますが、彼が集中したのはモーツァルトからマーラーにいたるドイツ・オーストリアの作曲家でした。電気録音が開始されるとワルターの録音量は飛躍的に増え、特に1934年からのウィーン・フィルとのSP録音は、当時世界的にもっとも高く評価された名演ぞろいでした。
ソニー・ミュージック

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Amazonの方が、多少安く入手可能なようです。

モーツァルト:交響曲第25番

またボックス物が高額だというから、中古なら超得な価格で入手可能です。

最後に

モーツァルトの交響曲の中で、僅か2曲だけという短調の曲で、第40番と同じト短調ということから「小ト短調」と呼ばれています。

映画「アマデウス」のオープニングを飾る曲で、有名になりましたが、この名曲はモーツァルト17歳の時の曲です。
しかも僅か2日ほどで作ったのでは言われていますが、2日前に完成した第24番変ロ長調 K.182とは全く作風が違うのは驚愕です。
まさに天才モーツァルトだから出来た神業ですね。

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