メンゲルベルク J・S・バッハ マタイ受難曲

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こんにちは、
ともやんです。

宇野功芳さんは、音楽大学の学生時代、マタイ受難曲の合唱団に参加して歌った時の感動を著書に記されていました。

演奏が終わった後、周りに人たちの中には、すすり泣く人も多く、誰かが「ああ、マタイが終わって淋しいな」と言った言葉がずっと耳に残っていたそうです。

僕は、30歳前後の頃、当時あった新星日本交響楽団の第九の合唱団に入って、サントリーホールと東京文化会館で歌ったことがあります。
その時は感動して、ぜひ、生涯のうちにいつかJ・S・バッハの「マタイ受難曲」とヘンデルの「メサイア」を歌いたいという夢を持つようになりました。

まず先にメサイアのチャンスがやって来ました。2001年12月24日に洗足学園の前田ホールで、秋山和慶指揮東京交響楽団という豪華なバックで川崎市の市民合唱団の一員として歌うことが出来ました。

当時40代前半で忙しいサラリーマン生活を送っていましたが、よく歌ったものだと思います。

さて、その宇野さんの「マタイ受難曲」の一推しが、メンゲルベルクの演奏なのです。

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宇野功芳 マタイ受難曲

宇野さんの本『クラシック 人生の100枚』の「マタイ受難曲」の推薦盤としてメンゲルベルク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管他の1939年の演奏を挙げています。

そして次のようにコメントしています。

“僕は必ずしもバッハの音楽は好きではないが、『マタイ受難曲』だけは特別だ。これはすべてのクラシック音楽作品の中で特別な存在なのだ。合唱が出来る人は万難を排して、一度は歌ってみるべきだと思う。人生観が変わるくらいの感動的な体験をするだろう。
しかる後にメンゲルベルクのCDに耳を傾ければ、音のドラマの奔流に身も心も押し流される自分を発見するはずである。”

宇野さんは、別の書籍でもマタイ受難曲を歌うことを薦めていました。

僕は幸いにも2019年7月に約1年間の練習を経て合唱団の一員として歌うことが出来ました。
その練習と実際のコンサートは、僕にとってはかけがいの経験となったのです。

僕自身、このブログで初めてメンゲルベルクを取り上げます。そして個人的には、その音楽人生はあまり好きではありません。つまり、オランダ一の人気者出会って天狗になっていた部分とやはりナチへの協力です。戦後、演奏を禁止されたのは当然の報いだと思います。

しかし、残念と言うべきは、だからと言うべきか、この1939年録音の『マタイ受難曲』が感動的なのは、ゆるぎない事実です。

ぜひ、メンゲルベルクが好きではない方も聴いて頂きたい名盤です。

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メンゲルベルク J・S・バッハ マタイ受難曲

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
マタイ受難曲 BWV 244 (抜粋)
St. Matthew Passion, BWV 244 (abridged)

作詞 : 新約聖書 – Bible – New Testament
作詞 : クリスティアン・フリートリヒ・ヘンリーツィ – Christian Friedrich Henrici
フーベルト・バルワーザー – Hubert Barwahser (フルート)
G・ブランシャール – G. Blanchard (オーボエ)
イローナ・ドゥリゴ – Ilona Durigo (アルト)
ピエト・ファン・エグモンド – Piet van Egmond (オルガン)
カール・エルプ – Karl Erb (テノール)
ヨハネス・デン・ヘルトグ – Johannes den Hertog (チェンバロ)
W・ペッデモルス – W. Peddemors (オーボエ)
ウィレム・ラヴェッリ – Willem Ravelli (バス)
ヘルマン・シャイ – Herman Schey (バス)
ルイ・ヴァン・トゥルダー – Louis van Tulder (テノール)
ジョー・ヴィンセント – Jo Vincent (ソプラノ)
ルイ・ツィンマーマン – Louis Zimmermann (ヴァイオリン)
アムステルダム・トーンクンスト合唱団 – Amsterdam Toonkunst Choir
ツァンクルスト少年合唱団 – Zanglust Boys Choir
コンセルトヘボウ管弦楽団 – Concertgebouw Orchestra
ウィレム・メンゲルベルク – Willem Mengelberg (指揮)
録音: 2 April 1939, Concertgebouw, Amsterdam
録音時間(163:11)

J.S.バッハ: マタイ受難曲 (全曲) ウィレム・メンゲルベルク ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

1939年4月棕櫚の日曜日、マタイ受難曲はメンデルスゾーンによる復活演奏以来の歴史的刻印を残すことになります。巨匠メンゲルベルクの指揮による演奏が、奇跡的なライヴ録音として残されたのでした。

第47曲のさなか、感極まった聴衆がすすり泣く音がとらえられているのは、あまりに有名な箇所です。

以降いかなる指揮者も、ここまで劇的かつ宗教的な高揚感が濃縮された境地にたどり着くことは出来ませんでした。自在なアゴーギクやポルタメントの多用を、「ロマン派的改悪」という向きもありますが、学術的正しさイコール芸術的完成度の高さではないことを、この録音がまがうことなく証明しています。誤った純正主義に一石を投じる意味でも、美学的に価値の高い録音です。
CD帯紹介文

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