こんにちは、
ともやんです。
『Otto Klemperer The Collection(クレンペラー・コレクション)』というCD72枚組がVENIASから出ています。
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【CD】 クレンペラー・コレクション
クレンペラー・ボックス(72CD) オットー・クレンペラーの非商業録音を集めた大規模なセットが、ヒストリカル系レーベル「VENIAS(ヴェニアス)」から登場。
1934年のニューヨーク・フィルとのブルックナー第9番から1963年のマーラー『復活』に至るまで、ライヴ録音と放送録音から成るセレクションで、同一作品の別録音も大量に収録。
クレンペラーといえば、沈着冷静でスケールの大きなEMIスタジオ録音の印象が強いですが、ライヴ録音と放送録音ではまた様子が違ったりもしますし、これだけ分量があると、時期やオーケストラによる演奏の違いなど比較鑑賞も楽しめるので資料としても役立ちます。
ちなみにクレンペラーは、「わたしはスタジオでレコーディングするよりも、むしろ公演を録音するほうが好きです。」とも語っていました。
クレンペラーとモーツァルトとベートーヴェンとマーラーと
クレンペラーは、モーツァルトの交響曲第29番はかなりお気に入りで、このボックスでも数種類の録音が収録されています。
この63年の録音は、ゆとりある表現で、豊かな響きを聴かせています。
逆にベートーヴェンの第8番は、骨太の演奏で、その堅固な構成力は見事です。
“復活”に関しては、次回にコメントします。
モーツァルト:交響曲第29番イ長調 K201/186a
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1963年12月19日
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1963年10月14日
マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1963年12月19日
ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの録音。
モーツァルトとマーラーはステレオで、FM放送などでも有名だったもの。
1963年後半のクレンペラーはゆとりのある指揮をすることが多かったようで、同時期のセッション録音などでもそうした傾向は顕著でしたが、ここでは実演ならではの流れの良さの中にもそうした特徴が感じられて見事な仕上がりとなっています。
モーツァルトの29番は25分、マーラーは80分、ベートーヴェンは26分という演奏時間です。
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