こんにちは、
ともやんです。
カール・シューリヒト(1880-1967)は、今年が没後55年。
そして2年前の2020年は、生誕140年でした。
それを記念してシューリヒトの秘蔵ライブを収録したアルバムが発売されました。
シューリヒト ベートーヴェン 交響曲第1番
ベートーヴェン1番。清朗無比な「第1」の名演! とくに見事なのは第1楽章であろう。
序奏部の8小節、10小節におけるテヌートのついた4分音符とつかないそれとの描き分けは、他の指揮者が無視しているだけに、こうでなくては、と思わせるし、主部のアレグロは速いテンポと軽快なリズムをこの上なく際立たせつつ、しかも味がうすくならないところが彼ならではだ。
スフォルツァンドのなんと生きていること! とにかく聴いていて心が浮きうきと弾んで仕方がない。われわれはここで絶好調のシューリヒトの芸術に接しているのである。
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シューリヒト ベートーヴェン 交響曲第7番
ベートーヴェン7番。ハイドン「104番」と同じ年のライヴで、やはりシューリヒトは絶好調であるが、音質は高音がやや鈍く、歪みっぽいのが残念だ。
そのためにフィナーレの楽器の彫りが浅くなってしまったが、スケルツォまではパリ音楽院とのスタジオ録音(1957年)をはるかに上まわる出来ばえといえよう。
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シューリヒト ベートーヴェン 交響曲第1番&第7番 ライブ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21
1.(08:24) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(05:40) II. Andante cantabile con moto
3.(03:28) III. Menuetto: Allegro molto e vivace
4.(06:02) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(23:34)
シュトゥットガルト放送交響楽団 – Stuttgart Radio Symphony Orchestra
カール・シューリヒト – Carl Schuricht (指揮)
録音: 7 March 1961, Sendesaal Villa Berg, Stuttgart
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
Symphony No. 7 in A Major, Op. 92
5.(11:44) I. Poco sostenuto – Vivace
6.(07:35) II. Allegretto
7.(07:08) III. Presto
8.(07:07) IV. Allegro con brio
total(33:34)
シュトゥットガルト放送交響楽団 – Stuttgart Radio Symphony Orchestra
カール・シューリヒト – Carl Schuricht (指揮)
録音: 24 October 1952, Waldheim, Stuttgart-Degerloch, Germany
カール・シューリヒト(1880-1967)生誕140年企画。
宇野功芳氏絶賛のハイドン「86番」「ロンドン」から、ヘッセン放送響とのモーツァルト「40番」、パリ音楽院との全集録音を上まわるかシュトゥットガルト放送響とのベートーヴェン「1番」「7番」、人間臭ふんぷんで激しい54年モントルーでの「第九」、貴重なメンデルスゾーン「イタリア」、さらには美演「ジークフリート牧歌」、生々しい名演「死と変容」、そして極めつけのブルックナー「5番」「7番」まで、全11曲。プレミア級の秘蔵名演ライヴがついにキングインターナショナルから復活します!
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