クレンペラー モーツァルト 交響曲第40番&第41番”ジュピター”

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こんにちは、
ともやんです。

僕が持っていて参考書代わりに使っている本でクラシック名盤 この1枚 (知恵の森文庫) というのがあります。
副題が、スジガネ入りのリスナーが選ぶとあります。

音楽評論家だけではなく、プロの演奏家、制作者、ジャーナリスト、アマチュア音楽家、実業家、教員、普通の会社員まで、音楽が好きで好きたまらない、さまざまな職種の執筆者が「生きる糧」として聴きぬいてきた選りすぐりの名盤を紹介している本です。

だかた忖度なしのコメントが多く、ストレートにそれぞれの筆者の思いが伝わってきてなかなか面白い本です。

さてその中で高橋誠さんという方がクレンペラーのモーツァルトの交響曲を紹介している記したいと思います。

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高橋誠さん モーツァルトにおける生と死

バンクーバー新報 2019年8月15日 第33号に取材を受けた高橋誠さんの記事が載っています。

高橋さんは、1944年生まれで慶應義塾大学を卒業後、慶應義塾高等学校で社会科教諭として教壇に立たれた方です。

そして同高校で1996年から2009年に掛けて約14年間、『死への準備教育』を行われ、同じテーマで一般向けに40回近い講演会を開かれたそうです。

また、2019年1月、がん患者を対象に、高橋さんの自宅でモーツァルトを聴き、死に関する蔵書や絵本に触れ、白衣を脱いだ医師と個人面談のできる「モーツァルト記念がん哲学カフェin MSA横浜」を開かれています。

そして生涯でやりたいことは、「モーツァルトにおける生と死」をまとめることと締められています。

「死に方のコツ」 高校生に「死への準備教育」を実践してきた高橋誠さんに聞く

詳しくはこちらの記事でご確認ください。

その高橋さんが、1965年にはロンドンでクレンペラーの実演に接し、しかも老クレンペラーにファンレターまで出されているのには驚きました。

65年というと高橋さんはまだ22,3才の青年で、そのクレンペラーの演奏に接し、のちの『死への準備教育』に携わるようになられてと言うのは何か因縁のようなものを感じます。

また、高橋さんは、1967年3月に録音されたセレナード第12番ハ短調 K.375『ナハトムジーク』を聴いて戦慄を憶え、高齢のクレンペラーには、この演奏から先の録音はないのではないかとロンドンのEMI気付でファンレターを送りました。
その内容は、実演の印象と今後の録音の予定があれば、ぜひ、モーツァルトの「レクイエム」「クラリネット協奏曲」「フィガロの結婚」を録音して欲しいと依頼したそうです。

そうするとなんとチューリッヒのクレンペラーから返信が来て「フィガロの結婚」を録音すると書かれていたそうです。大いに感激されたことと思います。

そして20数年経った1994年8月1日にチューリッヒの高台のユダヤ人墓地に眠るクレンペラーのお墓に名演奏を残してくれたお礼をしたそうです。

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クレンペラー モーツァルト 交響曲、前奏曲&セレナード集

クレンペラーが、EMIロンドンのアビーロード・スタジオ、キングズウェイ・ホールなどでの録音で残したモーツァルトの交響曲と管弦楽曲をCD8枚にまとめたボックスセットです。

しかも交響曲第29番、第38番、第39番、第40番、第41番、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』についてそれぞれ2種の演奏を楽しめるというすごいことになっています。

ただCDの解説で40番の録音年が逆じゃないかな?という部分もありますが。

クレンペラーは、モーツァルトを指揮する際に次の3つのことを心がけていました。

・音が重くならず、軽やかであること
・和音がばらばらにならないこと
・インテンポで演奏すること

この3つのことを念頭に置いて演奏に臨んでいたそうです。

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クレンペラー モーツァルト 交響曲第40番&第41番”ジュピター”

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第40番 ト短調 K. 550
Symphony No. 40 in G Minor, K. 550

1.(08:41) I. Molto allegro
2.(08:56) II. Andante
3.(04:14) III. Menuetto
4.(05:03) IV. Allegro assai
total(26:54)

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交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”

5.(09:17) I. Allegro vivace
6.(09:08) II. Andante cantabile
7.(04:48) III. Minuet: Allegretto
8.(06:45) IV. Molto Allegro
total(29:58)

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

モーツァルト: 交響曲、前奏曲&セレナード<限定盤> オットー・クレンペラー 、 フィルハーモニア管弦楽団 、 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

かつてモーツァルトは、音符が多すぎると論評されたことがあったそうです。
その時頭の回転が早いモーツァルトは、「いや、多くも少なくもない。ちょうど、必要なだけある。」と答えたとか。

クレンペラーの音楽は、まさにモーツァルトの言葉を確証するような演奏です。

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