こんにちは、
ともやんです。
オットー・クレンペラーが、EMIに録音したモーツァルトの交響曲と管弦楽曲集CD8枚組がお得なプライスでタワーレコードから出ています。
特におすすめポイントとしては、最後の3つの交響曲が、50年代のモノラル録音と60年代のステレオ録音が共に収録されていることです。
モノラルから、ステレオ録音までは6年ほどの間隔があります。
この期間、58年には寝たばこが原因で大やけどを負ったり、60年には下半身不随になり車いす生活が余儀なくされたり、生死に関わる厄災を経験しています。
しかし、その度にクレンペラーは、苦難を乗り越え73年に88歳で永眠する少し前まで演奏活動を続けました。
それを不屈の精神と呼ぶのか、いやもっと大きな全てを受け入れるという無限の器をイメージしてしまいます。
かと言って、クレンペラーには、好々爺として面はなく常に厳しく真摯に音楽を作り出していくのです。
だから、優美で愉しいモーツァルトの音楽には、不向きではないか、と思うのですが、これが素晴らしいのです。
愚直に不器用に無愛想に奏でるモーツァルトが、清澄に、チャーミングに、煌めきが明滅する様は、聴いていて時間を忘れさせます。
クレンペラーのモーツァルトは、超おすすめです!
クレンペラー モーツァルト交響曲集より
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第29番 イ長調 K. 201
Symphony No. 29 in A Major, K. 201
1.(08:50) I. Allegro moderato
2.(08:08) II. Andante
3.(03:20) III. Menuetto
4.(04:56) IV. Allegro con spirito
total(25:14)
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交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」 K. 504
Symphony No. 38 in D Major, K. 504, “Prague”
5.(10:53) I. Adagio – Allegro
6.(08:59) II. Andante
7.(06:00) III. Presto
total(25:52)
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交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543
8.(08:11) I. Adagio – Allegro
9.(09:36) II. Andante con moto
10.(04:02) III. Menuetto – Trio
11.(05:46) IV. Finale: Allegro
total(27:35)
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
『クレンペラー / モーツァルト: 交響曲、前奏曲&セレナード集』(限定盤)
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