クレンペラー ベルリオーズ幻想交響曲 異端の名演

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こんにちは。
ともやんです。

困りました、ベートーヴェンイヤーですが、ベルリオーズの幻想交響曲にハマりそうです。
先日聴いた小林研一郎&アーネムフィルのCDがあまりにも素晴らしかったので、他も聴きたくなってしまいました。

そして今回聴いたのが、巨匠クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の’63年のセッション録音。

『クレンペラー/ロマン派 交響曲集(限定盤)』

コバケンさんの魂を注入した感情豊かで生々しい演奏とは対極にあるような演奏です。

遅いテンポで淡々と華美にならないよう展開しながら、そこには多くの苦難を克服した晴れやかな気持ちとどうせいつか人生は終わるという諦観にも似た感情が入り混じったような不思議な魅力に溢れた演奏です。

遅いテンポで克明に描く演奏は、何事もないように進みながら、だからか得も言えぬ味わいを与えてくれます。

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クレンペラーの幻想交響曲は凄い

クレンペラーの演奏は、遅めのテンポでじっくり弾き込んだ味わいの名演です。
この曲のイメージから行くと異端かもしれません。

むしろ淡々として野暮たいかもしれません。
しかし、そんな演奏に深い感銘を受けます。

第1楽章”夢-情熱”執刀医のような淡々とした冷静さ、

第2楽章”舞踏会”のワルツのつかの間の幸福の裏に隠させた哀しさ、

第3楽章”野の風景”の木管のチャーミングな味わい、

第4楽章”断頭台への行進曲”の不気味さ、

第5楽章”悪魔会議の夜の夢”は最高!宇宙に輝く星のように各楽器が閃くように響き合います。

クレンペラーは、ベルリオーズ時代の楽器配置である、左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリン(チェロの後方にコントラバス)を採用していてこの効果が最大に発揮されています。

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ベルリオーズ幻想交響曲 クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団

エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
幻想交響曲 Op. 14
Symphonie fantastique, Op. 14

1.(16:17) I. Reveries: Largo – Passions: Allegro agitato e appassionato assai
2.(06:41) II. Un Bal (Valse): Allegro non troppo
3.(18:10) III. Scene aux Champs: Adagio
4.(05:06) IV. Marche au Supplice: Allegretto non troppo
5.(10:49) V. Songe d’une Nuit du Sabbat: Larghetto – Allegro
total(57:03)

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
Recorded: 23-26, IV, 17 & 18,IX. 1963, Kings Way Hall, London

なお、CDは、10枚組のロマン派以降の交響曲や管弦楽を集またセットがおすすめでありお得でもあります。

『クレンペラー/ロマン派 交響曲集(限定盤)』

シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、フランク、ドヴォルザーク、チャイコフスキーの各交響曲や管弦楽曲をフィルハーモニア管弦楽団とステレオ録音したものが収録されています。

どれも名演ですが、特に
メンデルスゾーン”スコットランド”
シューマン第1、4番交響曲
フランクニ短調交響曲
ドヴォルザーク”新世界より”
そしてベルリオーズの幻想交響曲が、名演中の名演です。

しかも3,000円前後で購入できるのですから、現代は本当にお求め易くなりました。

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なお、幻想交響曲のみSACDハイブリッド盤でも出ています。

【SACDハイブリッド】 ベルリオーズ: 幻想交響曲<タワーレコード限定> オットー・クレンペラー 、 フィルハーモニア管弦楽団

クレンペラーらしくドライで微視的な視点も感じさせる、超高解像度な演奏として有名な”幻想交響曲”が世界初CD化!2019年はベルリオーズ没後150年であるためリリースが多いなか、このクレンペラー盤はそれらの中でもミクロ的視点に立つ最右翼のユニークな演奏として録音史に残る名演と言えるでしょう。対向配置のよる効果が高音質化により一層際立っています。録音も優秀。現在のクレンペラー解釈の第一人者による新規解説を掲載しました。今回の復刻のために、本国のオリジナル・マスターから96kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリングを新規で行いました。永久保存盤です。

クレンペラーはこの”幻想交響曲”を実演でも多く取り上げており、特に戦前は多く演奏していたようです。しかし戦後は機会に恵まれず、この1963年の録音のきっかけとなったのは、1962年5月に行った久しぶりの公演での成功を受けてのことでした。独特な演奏はかえってクレンペラーそのものを現したかのようで、足取りの重いテンポのなかで、隅々まで見通せるかのような透徹した響きと、各楽器のバランスやベルリオーズ独特のオーケストレーションを分解し再構築したかのような構成により、徹底的なまでにドライに描かれています。起伏は平坦では決してなく、時には強烈な迫力がある様も圧巻。ファンが多いのも頷ける演奏です。今回のSACD化により、その冷徹なまでの響きが従来以上に再現されており、さらに一歩踏み込んだクレンペラーの音楽の神髄を聴き手は感じさせられるでしょう。尚、今回もクレンペラー企画の第1弾(モーツァルト2作品)と同様に、現代のクレンペラー解釈の第一人者による新規解説を掲載しました。

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チケット情報

小林研一郎指揮日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で、ベルリオーズの幻想交響曲をやります。

小林研一郎&アーネムフィルの名演 ベルリオーズ 幻想交響曲

僕の別ブログの記事です。良かったら読んでみてください。

日本フィル第355回横浜定期演奏会
小林研一郎指揮日本フィルハーモニー交響楽団
2020年3月14日(土)横浜みなとみらいホール
開演18:00(開場17:10)
S席8,000円、A席6,500円、B席6,000円、C席5,000円、P席4,000円
※C席、P席は売切れ

小林研一郎指揮 日本フィルハーモニー交響楽団 ベルリオーズ(幻想交響曲)/他
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僕は、B席を購入しました。
なお、手数料等考えるとコンビニが安いかもしれません。
セブンイレブンで手数料込みで6,110円でした。
手軽さではネット予約なので、お好みに応じて予約すれば良いと思います。

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