こんにちは、
ともやんです。
ドイツ・グラモフォンの創立125周年記念、4つ目は、ウィーン出身の名ヴァイオリニスト、ウォルフガング・シュナイダーハンの名演のアルバムです。
シュナイダーハンのプロフィールを以下に記します。
ヴァイオリニスト。1915年5月28日、ウィーン生まれ。2002年5月18日、生地にて没。5歳で公開演奏会を開き神童の名をほしいままにする。33年、17歳でウィーン響の、37年にはウィーン・フィルのコンサートマスターに就任し51年まで務める。その間シュナイダーハン弦楽四重奏団、48年からはエドウィン・フィッシャー・トリオなど室内楽でも活躍。フリーとなってからは、55年にバウムガルトナーとルツェルン祝祭弦楽合奏団を設立。また教育にも力を注ぐなど幅広い活動をした。
シュナイダーハン オーケストラで鍛えられた技術
シュナイダーハンの演奏を聴いて、なんて折り目正しい律儀な演奏なんだろうって感じました。ウィーン出身ということでもっと自由な先入観を持っていたのですが、彼がウィーン響、ウィーンフィルとオーケストラでのコンサートマスターの経験が20年近くあることからその理由が分かりました。
個性を発揮するよりもメンバーと同調することが求められるオーケストラ奏者ですから、そこで鍛えられただけあるのでしょうか?
逆にそんな折り目正しい演奏をむしろ心地よく感じた名演の録音です。
シュナイダーハン メンデルスゾーン&ブルッフ ヴァイオリン協奏曲
フェリックス・メンデルスゾーン – Felix Mendelssohn (1809-1847)
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64
Violin Concerto in E Minor, Op. 64, MWV O14
1.(12:47) I. Allegro molto appassionato
2.(08:09) II. Andante –
3.(06:30) II. Allegretto non troppo – III. Allegro molto vivace
total(27:26)
ヴォルフガング・シュナイダーハン – Wolfgang Schneiderhan (ヴァイオリン)
ベルリン放送交響楽団 – Berlin Radio Symphony Orchestra (Radio-Sinfonie-Orchester Berlin)
フェレンツ・フリッチャイ – Ferenc Fricsay (指揮)
録音: September 1956, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany
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マックス・ブルッフ – Max Bruch (1838-1920)
ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26
Violin Concerto No. 1 in G Minor, Op. 26
4.(07:38) I. Prelude: Allegro moderato
5.(08:34) II. Adagio
6.(06:38) III. Finale: Allegro energico
total(22:50)
ヴォルフガング・シュナイダーハン – Wolfgang Schneiderhan (ヴァイオリン)
バンベルク交響楽団 – Bamberg Symphony Orchestra
フェルディナント・ライトナー – Ferdinand Leitner (指揮)
メンデルスゾーン/ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 ヴォルフガング・シュナイダーハン
1926年にシュナイダーハンが11歳でコペンハーゲンにてデビューした際、演奏したのがメンデルスゾーンの協奏曲でした。また一方、DGとの記念すべき第1作がこのブルッフとの1952年の録音です。美しく磨き抜かれた音、清潔で香り高い表現で高雅な味わいを感じさせる別格の演奏を展開しています。
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