こんにちは、
ともやんです。
ドイツ・グラモフォン創立125周年記念で4月と5月の2回に分けてSHM-CD仕様で100タイトルが発売されます。
膨大なドイツ・グラモフォンの録音から4月はアナログ録音から40タイトル発売されますが、その中に懐かしいグループ名を見つけました。
その名はアマデウス弦楽四重奏団(1948-1988)。
今日は、アマデウス弦楽四重奏団にヴィオラのセシル・アロノウィツとチェロのウィリアム・プリースが参加して録音したブラームスの弦楽六重奏曲を聴きました。
アマデウス弦楽四重奏団について
弦楽四重奏団は、メンバーを入れ替えて続けているグループもありますが、アマデウス四重奏団は、40年間同一メンバーで活動を行っていました。むしろその方が珍しいようで88年にヴィオラのシドロフが65歳で死去したことで四重奏団としての活動を終わりにしています。
クラシックを聴き始めた中学生の頃、アマデウス弦楽四重奏団の名前はよく目にしました。その内聴こうと思いながら50年。僕はクラシックを聴き始めたことから管弦楽作品が好きだったので、興味は指揮者やオーケストラに向かいました。
それに対して室内楽は、地味でなんかマニアックな感じがして聴いたり接する機会は、かなり少なめでした。
しかし63歳になってから始めたヴァイオリンのおかげで少しずつ興味が出てきたのです。
ブラームス 弦楽六重奏曲について
上記のように、室内楽にはあまり興味のなかった僕ですが、ある本の影響で逸早く聴いたのが、ブラームスの弦楽六重奏曲でした。
30歳前後の頃、山本直純氏の著書の中でこの作品の素晴らしさが書かれていたのです。特に第1番の第2楽章は、恋愛に関心のない人でも、ああ、恋っていいなぁ、切ないなぁって感じると書いてあったのです。
そして早速CDを買い求め聴いてみると本当に書かれている通りに切なくなりました。
実はいままでの人生の中で30歳前半が一番もやもやと迷うことが多い時期でした。
結婚したくても相手がいない、仕事も入社して6、7年目くらいでしたが、ぱっとしない。夢中になる趣味もない、という感じでこれからの人生どうしようか?なんて考えていました。
山本直純氏の本の中には、音楽療法士の事も書かれていたので、音楽療法士になるための資料の取り寄せたりしたのですが、ピアノが弾けないといけないということで諦めました。
だからブラームスの弦楽六重奏曲を聴くとそんな思いが甦ってきます。
僕はどうもブラームスの性格に自分を重ね合わせることがあります。共に北国生まれ。内省的に自己表現が苦手。でも心には秘めた情熱も持っている、だかたややこしい。
だから付き合う人には面倒なヤツと思われているのかもしれません。
ということでブラームスを聴いてもやもやを溢れさせてそれでかえってスッキリするということです^^
アマデウス弦楽四重奏団 ブラームス弦楽六重奏曲集
ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 Op. 18
String Sextet No. 1 in B-Flat Major, Op. 18
1.(11:37) I. Allegro ma non troppo
2.(09:00) II. Andante ma moderato
3.(03:06) III. Scherzo: Allegro molto
4.(09:39) IV. Rondo: Poco allegretto e grazioso
total(33:22)
セシル・アーロノヴィッツ – Cecil Aronowitz (ヴィオラ)
ウィリアム・プリース – William Pleeth (チェロ)
アマデウス四重奏団 – Amadeus Quartet
録音: December 1966, UFA-Tonstudio, Berlin, Germany
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弦楽六重奏曲第2番 ト長調 Op. 36
String Sextet No. 2 in G Major, Op. 36
5.(01:15) I. Allegro non troppo
6.(07:08) II. Scherzo: Allegro non troppo
7.(08:33) III. Poco adagio
8.(08:58) IV. Poco allegro
total(25:54)
セシル・アーロノヴィッツ – Cecil Aronowitz (ヴィオラ)
ウィリアム・プリース – William Pleeth (チェロ)
アマデウス四重奏団 – Amadeus Quartet
録音: March 1968, UFA-Tonstudio, Berlin, Germany
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番・第2番 アマデウス弦楽四重奏団
1948年から1987年まで、39年間にわたって一度もメンバー交代を行わずに世界の第一線で活躍したアマデウス弦楽四重奏団。
その洗練されたアンサンブルと説得力に満ちた解釈は、室内楽のひとつの理想形といえる完成されたものでした。
1966年と1968年に、ヴィオラのセシル・アロノウィツとチェロのウィリアム・プリースを迎えて録音されたブラームスの弦楽六重奏曲集は、流麗さと濃密なロマンティシズムが高度な次元で共存した歴史的名盤です。
第1番の第2楽章は、ルイ・マル監督の映画『恋人たち』で印象的に用いられた抒情的な音楽で、その旋律の美しさはブラームスの入門にもぴったりです。
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