こんにちは、
ともやんです。
ヘルマン・シェルヘンのヘンデルの「メサイア」を聴いた、と言っても異常なテンポにより3時間以上掛る演奏で、さすがに通して行くには厳しいので一部ピックアップして聴いてみました。
ハッキリ言って奇盤です。トンデモ迷盤です。
でも変に惹きつけられ、ついつい聴いてしまいます。
驚かされるのはそのテンポ感。
第一曲のシンフォニーからその遅さには面喰います。
かと言ってずっと遅いわけではありません。
「And He shall purify the sons of Levi」「 For unto a child is born」 など、めちゃめちゃ速いのです。
特に「 For unto a child is born」は顕著で、イントロの木管が付いていけないくらいで、思わず笑ってしまうくらいです。
ただ、常識的なテンポもあり「Hallelujah! 」などは代表的な楽曲です。
そして最後の曲「Worthy is the Lamb that was slain … Amen」
こ、これは、止まるな!と叫びたくなります。
つまり全体的なテンポ感が常識を超えているのです。
なんか、シェルヘンに試されているように感じることもあります。
つまりシェルヘンは、こんな演奏を提示して聴く者の凝り固まった常識をぶち壊そうとしているのではないかと思うのです。
ということで、広く聴いて欲しい録音ですが、残念ながらシェルヘンの多くの名盤のように廃盤なのです
ヘルマン・シェルヘン ヘンデル 「メサイア」
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル – George Frideric Handel (1685-1759)
オラトリオ「メサイア」 HWV 56
Messiah, HWV 56
作詞 : 新約聖書 – Bible – New Testament
ナン・メリマン – Nan Merriman (コントラルト)
レオポルド・シモノー – Leopold Simoneau (テノール)
ウィーン・アカデミー室内合唱団 – Vienna Academie Chamber Choir
ピエレット・アラリー – Pierrette Alarie (ソプラノ)
リチャード・スタンデン – Richard Standen (バス)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 – Vienna State Opera Orchestra
ヘルマン・シェルヘン – Hermann Scherchen (指揮)
録音: April 1959, Mozart Saal, Konzerthaus, Vienna (Wien), Austria
total(192:36)
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」(アラリー/シモノー/スタンデン/ウィーン・アカデミー室内合唱団/ウィーン国立歌劇場管/シェルヘン)
上記2点の商品は、現在廃盤状態です。
ヘルマン・シェルヘン ヘンデル:オラトリオ メサイア
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ウエストミンスター復刻第3期発売分、ヘルマン・シェルヘン・シリーズ。ウィーン国立歌劇場管弦楽団他の演奏による、’57、’58年録音盤。ヘンデル「オラトリオ メサイア」を収録。
戦後の一時期、カンタータ、受難曲、ミサ曲、オラトリオなどの宗教音楽の大作を次々にレコーディングして一世を風靡した、名匠シェルヘンの《メサイア》です。シェルヘンは1953年にもこの作品の全曲を他レーベルに録音していますが、これは彼にとって2度目の録音にあたります。
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