こんにちは、
ともやんです。
カール・シューリヒト(1880-1967)は、現在のポーランドのグダニスクに生まれました。
同時代のワルター、フルトヴェングラー、クレンペラーに比べシューリヒトに関する書籍が少ないようですが、僕もこの指揮者のことを少しも深く知りたいと思い、
大指揮者 カール・シューリヒト 生涯と芸術 (叢書・20世紀の芸術と文学)
という本を手に入れました。
400ページほどあるぶ厚い本ですが、読みごたえ充分でじっくり読んで行こうと思います。またこの本は、スイスのフランス語圏で出版された日本語訳の本で、
Amazonの紹介では、次のように書かれています。
“20世紀 ドイツ最高の指揮者の評伝。フルトヴェングラーが最も敬愛した友人、ウィーン・フィルに最も愛された指揮者の日本で初めて刊行される本格評伝。本書は、スイスのフランス語圏で 2004 年に出版されたものの翻訳 です。”
ちなみに横浜市図書館には蔵書があります。本も現在は、中古でしか入手が困難なようなので、お住いの図書館を調べるのも手だと思います。
カール・シューリヒトの演奏スタイル
さて、本の内容から得た情報は、追々記して行きたいと思います。
今日は、ぜひ聴いて欲しいシューリヒトのボックスをご案内します。
スクリベンダムからリリースされている『The Concert Hall Recordings Carl Schuricht』です。
今日は、その中からヘンデルの合奏協奏曲集を聴きました。
1961年9月にミュンヘンでバイエルン放送交響楽団と録音したものです。
なんと滋味あふれる演奏だろうか。
テンポは遅くなく、むしろ軽やかです。
でも軽さと深さが同居しているのです。
これが、シューリヒトの演奏の特徴だと感じます。
軽いのに深い。
だから、聴いていて疲れない。でも、気軽に聴けるけど流しては聴けない。
ここが、シューリヒトの演奏の真髄ではないかと思うのです。
でも上手く文章で説明できませんが。もっと聴き込んで、文章でも伝られるようにしたいです。
カール・シューリヒト・コンサート・ホール・ソサエティ・ボックス
ブルックナー:交響曲第7番/ハーグPO(1964)
ワーグナー:管弦楽曲集~ジークフリート牧歌、他/BRSO(1961)
シューマン:交響曲第3番「ライン」、他/シュトゥットガルト放送SO、他(1960,etc.)
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」/南西ドイツ放送SO(1960)
ヘンデル:合奏協奏曲集(Op.3-4&Op.6-4,6)+アレクサンダーの饗宴/BRSO(1961)
ブラームス:交響曲第4番、悲劇的序曲/BRSO(1961)
モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」+第40番、第41番「ジュピター」/パリ・オペラ座O(1963&64)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1-6番全曲/チューリヒ・バロックEns.(1966)、他
カール・シューリヒト (指揮)
バイエル放送交響楽団
南西ドイツ放送交響楽団
ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団、他
※イアン・ジョーンズによるリマスター
記念すべき”コンサート・ホール・ソサエティ”復活CD化シリーズの第1弾にして、2003年の大きな話題盤。シューリヒトは、”ドイツの正統”を最も実感させてくれる名指揮者の一人。大戦前のBPO、戦後のVPOとの共演は、オーケストラ芸術の理想形と呼べるのではないでしょうか? そして、今回の10枚組CDセットによる大量復刻! 安定供給出来るレーベルではございませんので、お早めにどうぞ。
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