クレンペラー マーラー 交響曲第9番

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こんにちわ、
ともやんです。

第九と言えば、ベートーヴェンの交響曲第9番。

友愛、兄弟愛や崇高な理念を謳い上げたベートーヴェンの第九に対して、人生の無常、死への恐怖と憧れ、そして諦めをテーマにしたマーラーの第九は、まさに対極にある曲だと思います。

特にその違いは、終楽章に見事な対比となっています。

マーラーの第九は、まさに生と死の際で、消え入るように終わります。

クレンペラーは、80歳を過ぎてからマラ9の名演をいくつか残しています。

ニュー・フィルハーモニア管とのセッション録音、ウィーンフィルとのライブ録音。そして最後は、70年のエルサレム響のライブ。

まさに慟哭の演奏だと思います。

ぜひ、聴いてください。

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クレンペラー マーラー交響曲第9番 エルサレム響

グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第9番 ニ長調
Symphony No. 9 in D Major

エルサレム交響楽団 – Jerulem Symphony Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

1.(30:09) I. Andante comodo
2.(19:12) II. Im Tempo eines gemachlichen Landlers – Etwas tappisch und sehr derb
3.(16:14) III. Rondo-Burleske: Allegro assai
4.(25:39) IV. Adagio – Sehr langsam und noch zuruckhaltend
total(94:14)

録音:1970年8月4日ビンヤネイハウーマ、コンサートホール(ライヴ・ステレオ)

マーラー: 交響曲第9番 オットー・クレンペラー 、 イェルサレム交響楽団

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1967年2月、最晩年のクレンペラーは、長年のカトリック信仰を捨ててユダヤ教に回帰します。

同時にマーラーの最高傑作にして白鳥の歌である交響曲第9番をニュー・フィルハーモニア管とスタジオ録音。
以降クレンペラーは異常なまでにこの「第九」に執着し演奏を各地で繰り返します。エルサレムには、クレンペラーの妹マリアンネが住んでいましたが重い病に侵されており、1966年にそれを見舞う為にイェルサレム訪問。

1967年、1970年、1971年にも、同地を訪れエルサレム交響楽団を指揮して感動的な演奏を展開しました。

イスラエル・フィルとは衝突があったためにエルサレム交響楽団との共演となりました。奇跡的にそれらの録音が優秀なステレオ録音で遺されておりました。僥倖と言う他ありません。

クレンペラー最後の「マラ9」演奏となったのが当演奏。この訪問時にクレンペラーはイスラエル国籍を申請から12時間で受理され、喜ぶ姿が当時の新聞に遺っております。

オーケストラの実力はいっぱいいっぱいですが、献身的な名演として海賊盤で広く知られていたもので、ヒスノイズが目立ちました。当盤は正規音源からの復刻故に極上の音質で、ヘビーで深遠なクレンペラー最晩年の境地が手に取るように分かります。

第1楽章の中間部などはほとんど現代音楽に踏み込んだ過激な内容です。第2ヴァイオリンが大活躍で、というより強調されております。中間の第2楽章、第3楽章の巨象の歩みと脳髄に鉄柱を打ち込むかのようなリズムの厳しさには驚かされます。そして究極の第4楽章アダージョ。

この世との告別どころか、宇宙との別離そして同化のような巨大な名演!何とあのノーマン・レブレヒトが、インタビューに答える形でこの記念碑的演奏について解説。
ファン垂涎の内容となっております。

当時のイスラエル放送交響楽団にガドナ交響楽団(ユースオーケストラ、兵役前の10代の奏者ばかり!)が加わった合同演奏ですが、現在の呼称であるエルサレム交響楽団名義での発売となります。
東武ランドシステム

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