クレンペラー おすすめ ブルックナー交響曲第4番”ロマンティック”

クレンペラー

こんにちは。
ともやんです。

クレンペラーの演奏と言うとまず思い浮かぶのは、ベートーヴェンです。
クレンペラーのベートーヴェンは、堅固の構成の中に、秘めたる情熱をもつ名演が多いです。だぶん残されている録音も一番多いのではと思います。

モーツァルト、マーラーも悪くありません。

一見、不器用そうな方ですが、レパートリーはバッハから現代音楽まで幅広くあり、録音もそれなりに多岐にわたっています。

ブルックナーも重要なレパートリーと思いますが、クレンペラーのブルックナーが凄い!という声はあまり聴きません。

フィルハーモニア管弦楽団およびニュー・フィルハーモニア管弦楽団とのステレオ録音では、第4番から第9番までの6曲が残されています。

第8番では、100小節以上のカットがあり、それは頂けませんが、演奏自体は、悪くありません。

今日はまず第4番”ロマンティック”を聴いてみました。

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クレンペラーの生涯

1885年、ブレスラウ(現ポーランドのブロツワフ)生まれ。
1906年に『天国と地獄』を指揮してデビュー。
翌年、マーラーの推薦でプラハのドイツ歌劇場の指揮者に就任。
以降、ドイツを中心にオペラハウスを転々としてた。
しかし、ユダヤ系ということもあり、ナチスから逃れアメリカへ。
その後、数々のアクシデントに逢いながら乗り越えて戦後ヨーロッパに復帰。
1954年からフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者に就任。
1972年に引退し、翌73年87歳の高齢で他界。

クレンペラーと他の指揮者と一緒に写っている写真を見ているとその大柄の体躯に驚かされます。有名な写真で、トスカニーニ、ワルター、フルトヴェングラー、エーリッヒ・クライバーそしてクレンペラーと当時最高峰の指揮者5人が写っている写真では小柄なクライバーと比べると大人と子供くらいに違いがあります。

また、フルトヴェングラーと登山をした時に並んで写っている写真では、フルトヴェングラーを超える身長であるとこが分かります。
フルトヴェングラーも190センチを超える長身だったことからクレンペラーは2メートルを超える大男だったことがわかります。

そんなクレンペラーだからか、数々のアクシデントに見舞われそれを乗り越えて20世紀が誇る偉大な指揮者として多くの録音と記憶を残してくれました。

1933年には、ライプツィヒでのリハーサル中に指揮台から転落して頭部を強打。
その年、ナチス追われスイスに亡命。その後、渡米してロサンゼルスフィルの常任指揮者になるが脳腫瘍になり闘病生活(1940年)。
戦後、モントリオールに招かれたが、空港でタラップから転落して腰骨を複雑骨折して立ったまま指揮が出来なくなった。

そして回復後失意のうちにヨーロッパに戻るとEMIの敏腕ディレクター、ウォルター・レッグの招聘でフィルハーモニア管弦楽団の指揮者になりました。

このウォルター・レッグとフィラデルフィア管弦楽団との出会いが、後年のクレンペラーの栄光となったのでした。

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クレンペラー&フィルハーモニア管 ブルックナー交響曲選集

“ロマンティック”は、クレンペラーらしくない?早めのテンポで第一楽章は展開します。比重にスッキリした演奏で、僕は好きです。
最近のネルソンスの細部にまでこだわって、音楽の流れが悪い演奏に比べ、非常にスムーズに流れます。

第二楽章が傑作です。この楽章に関しては各楽器を十分に鳴らし多彩な響きを素晴らしいです。
第三楽章の多少テンポを遅め取って刻明に描き、金管や木管のチャーミングな響きがいいです。

終楽章も早めのテンポで各楽器を刻明に鳴らして、広がりをもった表現です。

全体に過度な表現を強力抑えて、淡々としかも刻明に各楽器が鳴って広がりを持った演奏です。

僕は、久し振りに聴いて、なかなか感銘を受けました。
クレンペラーのブルックナーもおすすめです。

アントン・ブルックナー – Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104 (1886年稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 4 in E-Flat Major, WAB 104, “Romantic” (1886 version, ed. L. Nowak)

1.(16:06) I. Bewegt, nicht zu schnell
2.(13:55) II. Andante quasi allegretto
3.(11:44) III. Scherzo: Bewegt
4.(18:59) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell
total(60:44)

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)

『クレンペラー / ブルックナー: 交響曲第4番~9番 (限定盤)』
※通常のCDセット リーズナブルな価格が魅力

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※SACDはこだわりタイプの方におすすめです。

クレンペラーの晩年の世界的名声はモーツァルトやベートーヴェンの成功によって得られた一方、ブルックナーの評価は決して現代でも確立しているとは言えないかも知れません。しかし演奏歴は長く、独墺圏においては1920年代半ばから30年代にかけて既にブルックナーは人気を博していたため、クレンペラーはフルトヴェングラーと共に多くの演奏を行い、独墺圏以外でも良く取り上げていました。一方、英国では人気が薄く、これらの旧EMI録音が行なわれた経緯には複雑なものがあったようです。フィルハーモニア管弦楽団時代では、セールス的に難航するとのウォルター・レッグの判断のため、第4番と第7番以外は録音を認めてもらえませんでした。ブルックナーをもっと収録したいと考えていたクレンペラーはレッグと対立し、特にある時期から突如録音を望んだ第6番に関しては、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団が発足してすぐに録音したほどです。ブルックナーへの思い入れは強いものがあったのでしょう。

まとめ

クレンペラーというとテンポが遅いと思っている人が多いですが、若い頃のクレンペラーは速いテンポで即物的な演奏した人です。むしろトスカニーニに近いと思います。

ただ、50年代後半の大やけど事件以来、テンポが遅くなり、多分身体的な問題もあるのでしょうが、それまでの刻明に即物的な表現が、テンポが遅くなることで、細部までの刻明さが深くなり、かと言ってしつこくなく淡々としていて、聴いていてくどくありません。

まさにクレンペラー独自の世界観だと思います。

だからクレンペラーを聴かずにはいられないのです。

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