こんにちは、
ともやんです。
最近観た映画で『ベイビーわるきゅーれ』という映画あります。
女子高生が殺し屋稼業というぶっ飛んだ設定の作品です。
内容からしてワーグナーとは全く関係がないのですが、ところどころでワーグナーの「ワルキューレの騎行」のメロディーが出てくるのです。
編曲も控えめなので、集中していないと聴き逃すかもしれません。
でもこんな作品でもワーグナーの曲が使われているだとなんか嬉しく感じました。
クレンペラーのワルキューレについて
僕は、中学生時代から50年間に渡ってクラシック音楽のファンですが、苦手な作曲家の最右翼がワーグナーです。
もちろん名作も多いので一部の管弦楽曲は、それなりに聴くことがありますが、楽劇となると聴く前から尻込みしてしまいます。
なんと言っても長大だということ。
当然内容を知ろうともしないので、聴きだしても辛いだけです。
ところがクレンペラーの演奏で「ワルキューレ」を聴きだしてみると、うん?なんか面白そう、と感じました。ということで抜粋ではありますが、第1幕を聴きました。
以下、タワーレコードの解説からの抜粋です。
クレンペラーの「ワルキューレ」第1幕他は、ある意味特殊な録音です。
このような選択となった経緯はわかりませんが、テンポは遅く、歌手に相当な負担を強いたクレンペラーの指揮では、全曲上演は厳しいのではと推察する一方で、それでも自らの解釈を曲げない強固な意志も感じます。
ただ、厳しい状況にあっても力を出し切ろうとする歌手陣の成果と、全体を見通したクレンペラーの指揮、そして収録場所である教会の残響と空間を活かした録音と合わせて、極めて良質な音源が残されました。
曲の性格上これまでCDではあまり再発されたことがありませんでしたが、今回の復刻ではオリジナル時の第3幕からを2枚目に収録し、さらに1962年録音のクリスタ・ルートヴィヒとのワーグナー2曲(初出時はブラームス:アルト・ラプソディが併録)、そして名演である「ジークフリート牧歌」を最後に収納しました。
クレンペラーは旧EMIに他のワーグナー録音もありますが、厳格さと優美な対比をひとつのアルバムで体験できると思います。また、「ワルキューレ」でのリアルで鋭いながらも芯のある音質は、SACDで味わうに相応しい音源です。クレンペラーの凄みを全身で浴びることができると思います。
クレンペラー ワーグナー ワルキューレ― 抜粋
リヒャルト・ワーグナー – Richard Wagner (1813-1883)
楽劇「ワルキューレ」(抜粋)
Die Walkure (excerpts)
作詞 : リヒャルト・ワーグナー – Richard Wagner
1.(04:22) Act I Scene 1: Prelude
2.(08:57) Act I Scene 1: Wes Herd dies auch sei (Siegmund)
3.(04:23) Act I Scene 1: Einen Unseligen labtest du (Siegmund, Sieglinde)
4.(05:08) Act I Scene 2: Mud am Herd fand ich den Mann (Sieglinde)
5.(06:39) Act I Scene 2: Friedmund darf ich nicht heissen (Siegmund)
6.(04:40) Act I Scene 2: Die so leidig Los dir beschied (Sieglinde, Hunding, Siegmund)
7.(07:07) Act I Scene 2: Ich weiss ein wildes Geschlecht (Hunding)
8.(05:53) Act I Scene 3: Ein Schwert verhiess mir der Vater (Siegmund)
9.(07:53) Act I Scene 3: Schlafst du, Gast? (Sieglinde)
10.(03:01) Act I Scene 3: Wintersturme wichen dem Wonnemond (Siegmund)
11.(02:18) Act I Scene 3: Du bist der Lenz (Sieglinde)
12.(06:59) Act I Scene 3: O susseste Wonne! Seligstes Weib! (Siegmund)
13.(04:15) Act I Scene 3: Siegmund heiss ich und Siegmund bin ich! (Siegmund, Sieglinde)
total(71:35)
ヘルガ・デルネッシュ – Helga Dernesch (ソプラノ)
ウィリアム・コクラン – William Cochran (テノール)
ハンス・セティン – Hans Sotin (バス)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
ワーグナー: 「ワルキューレ」第1幕, 同第3幕よりヴォータンの告別~魔の炎の音楽
1969年と翌’70年に収録された「ワルキューレ」第1幕と第3幕からのオリジナル形態に、’62年にクリスタ・ルートヴィヒをソリストに録音されたワーグナー2曲と、’61年の「ジークフリート牧歌」を組み合わせたクレンペラー珠玉の2枚組です。
珍しく教会で録音された「ワルキューレ」は録音が素晴らしく、SACDでは従来以上に豊かな音質を堪能できます。
今回の復刻のために、本国のオリジナル・マスターから96kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリングを新規で行いました。永久保存盤です。
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