クレンペラー バッハ ブランデンブルク協奏曲 聴き比べ

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こんにちは、
ともやんです。

オットー・クレンペラー(1885-1973)が、J・S・バッハの名曲、ブランデンブルク協奏曲の全曲を録音したCDが2種類あります。

一つは、第二次世界大戦直後の1946年のもの、もう一つは、1960年のフィルハーモニア管弦楽団とのステレオ録音です。

クレンペラーというと高齢になってからの極度に遅いテンポに象徴されますが、それは多分に身体的な理由からで、音楽自体は、細部まで克明に描き切りリアリストだったと僕は思います。

だから、テンポが遅くなったからと言ってロマンティックな表現になったかというとそんなことはなく、厳しくシリアスな表現はそのままで内容がより深くなった感じです。

しかし、中にはスケールだけ大きくてぶっきらぼうな演奏がそのまま巨大になったものもあり、例えばフィルハーモニア管とのスタジオ録音では、シューマンの第2番やブラームスの交響曲にそれを感じます。

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クレンペラー ブランデンブルク協奏曲 新旧 聴き比べ

さて、実は僕はその辺を心配していて、46年のウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団が、シリアスで正統的な演奏だったので、60年盤が、スケールだけが大きな演奏だった嫌だな、なんて思って、CDをスタートして、聴き進めるとそんな僕の心配は吹き飛んでしまったのです。

なんて生き生きとした躍動的な演奏なんだろう、と僕は感嘆の声を上げてしまいました。

60年ということでクレンペラーはまだ75歳でこの年は、有名なウィーン芸術週間でのベートーヴェンツィクルスのライブ録音もあり、クレンペラー自身充実していた年だったのかもしれません。

しかも緩徐楽章においては、しんみりとして哀感も漂い、特別な名演になりました。

なお、CDでは、バッハの管弦楽組曲も収録されていますが、こちらのほうが10年後の’70年の録音で、クレンペラーも85歳という高齢で、その極端に遅いテンポに付いて行くのがなかなか厳しい演奏です。こちらは改めてレビューします。

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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV 1046
Brandenburg Concerto No. 1 in F Major, BWV 1046
total(20:46)

ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV 1047
Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047
total(11:38)

ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048
Brandenburg Concerto No. 3 in G Major, BWV 1048
total(09:48)

ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV 1049
Brandenburg Concerto No. 4 in G Major, BWV 1049
total(15:53)

ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050
Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050
total(20:33)

ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV 1051
Brandenburg Concerto No. 6 in B-Flat Major, BWV 1051
total(17:02)

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
セレナード第13番 ト長調 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K. 525
Serenade No. 13 in G Major, K. 525, “Eine kleine Nachtmusik”
total(13:24)

ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団 – Vienna Pro Musica Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音:1946年7月 パリ

Bach: Brandenburg Concerti; Mozart / Otto Klemperer

クレンペラー ブランデンブルク協奏曲 60年盤

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV 1046
Brandenburg Concerto No. 1 in F Major, BWV 1046
total(23:29)

ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV 1047
Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047
total(13:58)

ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV 1048
Brandenburg Concerto No. 3 in G Major, BWV 1048
total(13:02)

ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV 1049
Brandenburg Concerto No. 4 in G Major, BWV 1049
total(16:31)

ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV 1050
Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050
total(22:53)

ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV 1051
Brandenburg Concerto No. 6 in B-Flat Major, BWV 1051
total(18:25)

フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音:1960年10月 ロンドン

『クレンペラー/バッハからハイドンまで』

巨匠クレンペラーによる、バッハ、ハイドン、ヘンデル、ラモー、グルックという長らく聴けなかった録音を含む古典派からバロックに至るレパートリーを8枚にまとめた没後40周年を記念しての8枚組スペシャル・ボックスセット。
ユニバーサル・ミュージック

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