フルトヴェングラー モーツァルトの交響曲第39番

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こんにちは、
ともやんです。

フルトヴェングラーは、モーツァルトをあまり得意としていなかったようで、残されている録音も例えばベートーヴェンに比べて、あまりにも少なすぎます。

フルトヴェングラーの能動的にして重厚、暗くて激情的、深刻癖は、やはりモーツァルトのイメージとは対極的と思われますし、本人も分かっていたと思われます。

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フルトヴェングラーのモーツァルト交響曲

そんなことで交響曲に関しても第39番と第40番しか残されていません。
しかも残されている数自体も39番が2種類、40番が3種類だけ。
個人的にもっともフルトヴェングラーに合いそうだと思われる第41番「ジュピター」に関しては残されていません。

フルトヴェングラーとはスタイルが違いますが、やはりベートーヴェンを得意としていて年齢も1歳しか違わず交友もあったクレンペラーは、むしろモーツァルトを得意としていて多くの録音を残しています。

二人のスタイルの違いを簡単に説明するのは無理ですが、やはりクレンペラーは客観的な演奏だから、主観的なフルトヴェングラーに比べその良さを伝えやすかったのかなって思います。

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なぜフルトヴェングラーのモーツァルト交響曲第39番なのか

最近読んだ小説で深い感銘を受けたのが宮本輝作『錦繍』でした。
宮本氏の小説は、実は初めてだったのですが、その面白さ、そして洞察の深さには驚愕を憶え、まさに宮本輝に開眼した年になりそうです。

さて『錦繍』の中で、モーツァルト交響曲第39番が効果的に使われています。
多分、宮本氏はクラシック音楽にも造詣が深いと思われます。
なぜかというと、わざわざ第39番を取り上げているからです。小説には第41番「ジュピター」も取り上げていますが、39番への思い入れが強いようです。

しかもしつこくはない。村上春樹氏がジャズやクラシックのレコードコレクターで、何万枚と所有されていることは有名で、小説の中でも使っていますが、それがさらっと使われていてそのセンスがカッコいいです。

もし宮本氏が、例えばフルトヴェングラーのモーツァルトとか、ワルターのモーツァルトなんて使われていたら、クラシック・ファンとしては、きっと狂気乱舞したことでしょう。ちょっと大げさかな^^

ちなみにフルトヴェングラーの39番はなかなかいいです。シンフォニックなモーツァルトで、優雅で軽快なモーツァルトとは対極にあるユニークなものです。ぜひ、聴いてみてください。ちなみに以下の紹介するセットには、39番が2種類とも収録されています。

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フルトヴェングラー モーツァルトの交響曲第39番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543

1.(09:13) I. Adagio – Allegro
2.(08:38) II. Andante con moto
3.(04:08) III. Menuetto: Allegretto
4.(03:59) IV. Finale: Allegro
total(25:58)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 1942年もしくは1943年、放送局ビル,Live recording, Rundfunkhaus, Berlin, Germany

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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543

1.(09:14) I. Adagio – Allegro
2.(09:28) II. Andante con moto
3.(03:46) III. Menuetto: Allegretto
4.(05:27) IV. Finale: Allegro
total(27:55)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音:1944年2月7,8日、ベルリン国立歌劇場

フルトヴェングラー 帝国放送局(RRG) アーカイヴ 1939-45

この度リリースされる「フルトヴェングラー 帝国放送局(RRG)アーカイヴ 1939-45」。当セットは、戦時中に(1939~45年)ドイツ帝国放送が収録したベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)による放送録音を集成したエディションです。戦時下の激動の時代にあっても、自らの芸術活動に命を懸けたフルトヴェングラー。指揮者フルトヴェングラーの中で戦時中の演奏は最も重要なものです。戦時中のベルリン・フィル&フルトヴェングラーの現存する演奏をすべて網羅し、過去最高の品質で蘇らせた当セットは、これまでのあらゆる盤を凌駕する決定盤と言えるでしょう。

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