フルトヴェングラー ハイドン&シューマン 交響曲

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こんにちは、
ともやんです。

ドイツ・グラモフォン創立125周年記念シリーズ。今日は3作目をご案内しました。
フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルによるハイドンの交響曲第88番とシューマンのマンフレッド序曲そして交響曲第4番です。

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フルトヴェングラー 最高の録音 シューマン交響曲第4番

フルトヴェングラーの録音というと圧倒的にライブ録音が多いように思います。様々な理由があると思われますが、フルトヴェングラー自身、あまり録音に対して積極的でなかったことも一つの理由だと思います。

フルトヴェングラーが明確に録音に対して意見を述べたり書いたりしているかはわかりませんが、ロンドンのデッカまで行って、いざ録音という時にデッカの優秀な技術者たちが設置したマイクの位置が気に食わないといって、勝手に動かしたりしています。

この時の模様を若き日の名音楽プロデューサー、ジョン・カルショーがスタッフの一員として参加していて、のちに良い録音が残せなかったのは、指揮者のせいでもあると記しています。

またフルトヴェングラーは音楽に対して真摯な人でしたが、その反面神経質なタイプでもあったようで、録音という作業が性に合わなかったのかもしれません。

そんなことを考えると1953年5月14日にベルリンのイエスキリスト教会で行われたセッション録音は、奇跡的なものだったと思われます。

多くの方も記していますし、僕が聴いたフルトヴェングラーの録音の中でも最高の一つだと思います。

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フルトヴェングラー 名盤 シューマン交響曲第4番

フルトヴェングラーの録音では、シューマンの交響曲が少なく第1番と第4番しか残されていません。第1番は、51年にウィーン・フィルとのライブ録音が残されていて、これも素晴らし内容です。
第4番には、幸いにも53年5月14日のセッション録音と3ヵ月後の8月26日のルツェルン音楽祭でのライブが残されていて、どちらも素晴らしい内容です。なお、音楽祭の方は臨時編成のルツェルン祝祭管です。

さて5月のベルリン・フィルとの録音は、先にも記したように奇跡的な名演の名盤で、演奏もフルトヴェングラーがライブでみせる夢中になって仕掛けるアッチェレランドも控えめで終始端正で陰影を付けた堀の深い演奏になっています。

しかもその見事な演奏内容をしかり捉えているのです。やはりこれはドイツ・グラモフォンの技術でしょうか。

そのドイツ・グラモフォンの技術の高さを感じさせるのは、一緒に収録されているマンフレッド序曲で、これは1949年12月のライブ録音です。演奏の内容も素晴らしいですが、51年1月にEMIのスタジオ録音に比べても音が良いことからもわかります。

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もう一つのハイドンの交響曲は、フルトヴェングラーの大らかな一面を感じる名演です。宇野功芳氏などは、凄みが足りないと記されていますが、僕はハイドンの交響曲の大らかさが楽しめて好きな演奏です。音も悪くありません。

この3曲が収録されたCDは、ぜひ聴いてほしい名演の名盤です。

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フルトヴェングラー ハイドン&シューマン 交響曲

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン – Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第88番 ト長調 「V字」 Hob.I:88
Symphony No. 88 in G Major, Hob.I:88

1.(06:49) I. Adagio – Allegro
2.(06:21) II. Largo
3.(04:25) III. Minuet: Allegretto
4.(03:37) IV. Finale: Allegro con spirito
total(21:12)
録音: 5 December 1951, Berlin

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ロベルト・シューマン – Robert Schumann (1810-1856)
5.(13:28) 劇音楽「マンフレッド」 Op. 115 – 序曲
Manfred, Op. 115: Overture
録音: 18 December 1949, Live recording, Titania Palas, Berlin, Germany

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交響曲第4番 ニ短調 Op. 120 (1851年改訂版)
Symphony No. 4 in D Minor, Op. 120 (revised version, 1851)

6.(11:50) I. Ziemlich langsam – Lebhaft
7.(05:20) II. Romanze: Ziemlich langsam
8.(05:54) III. Scherzo: Lebhaft
9.(07:53) IV. Langsam – Lebhaft
total(30:57)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 14 May 1953, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany

フルトヴェングラー/ハイドン:交響曲第88番/シューマン:≪マンフレッド≫序曲、交響曲第4番

ニキシュの後を継いで、1922年から亡くなる1954年まで、戦後の混乱期を除いておおよそ30年にわたりベルリン・フィルの常任指揮者を務めたフルトヴェングラー。

その濃密な音楽は死後半世紀以上が経った今日もなお聴き継がれ、フルトヴェングラーは指揮芸術のひとつの理想を体現した芸術家として尊敬を集めています。

最晩年に録音されたシューマンの交響曲第4番は、フルトヴェングラーのうねりのある音楽性が存分に発揮された演奏です。技術的な成熟に達していたモノラル録音の芳醇な音もまた魅力的な1枚。

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