フルトヴェングラー 第九 1942年3月

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こんにちは、
ともやんです。

昨日の記事で、宇野功芳氏の著書『フルトヴェングラーの全名演名盤』で、第九は8種類紹介している書いたが、当然宇野氏は1942年3月の録音の1ヵ月後のヒトラーの誕生日祝賀コンサートのことは知っていて、42年3月の定期演奏と表記している中に4月19日の誕生日祝賀コンサートという意見のものがあるとコメントしています。

ただ、残念がら明確にその時の録音と明記できる録音がなかっただけのようだ。

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フルトヴェングラー 戦時下の第九

10月8日アップした記事では、戦時中の録音は3つとなっています。

フルトヴェングラー 第九 1937

1942年3月22日-24日のベルリン・フィルとの定期演奏会
1942年4月19日 ヒトラーの誕生日祝賀コンサート
1943年12月8日 ストックホルム・フィルに客演

当時のヨーロッパの音楽家に取って第二次世界大戦は忌まわしいものだった。またフルトヴェングラーに取っては、1939年9月にドイツがポーランドに侵攻して始まった第二次世界大戦は、当時53歳の彼にとっては、円熟期を迎えるに当たって、しかもドイツ音楽家の中心的地位にあったことで、苦労が耐えない時期であった。

さてこの3つの演奏の比較は、あと2つの演奏に関してコメントしてかまとめてみたい。
ただ、この1942年3月の演奏は、宇野功芳氏の本には、有名な51年8月のバイロイト盤とほぼ同じスタイルで、第九に関してはもうこの時期スタイルが固まっていたという内容を記してます。

ただ僕個人の印象が、この42年盤の方がずっと荒々しい印象を受けています。
もしかして、第二次大戦下でのストレスや不満が渦巻いていたのかもしれない。

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フルトヴェングラー 戦時下の女性関係

しかし、この人は繊細だったのか鈍感だったのかわからないが、女性に関してはやり手だったようだ。

1941年当時、フルトヴェングラーにはデンマーク人の妻がいたが、既に関係は冷え切っていて、しかも彼には愛人もいた。しかも今度は、その愛人の妹に惹かれだしていた。
その愛人の妹には夫と子供三人がいたが、夫は招集され戦場にいて、その後戦死している。

フルトヴェングラーと姉妹の姉とは6年間の付き合いだった。
しかし、妹とは夫が戦死したことで関係は急速に接近。しかし、そうなると面白くないのは姉の方だ。そこで姉はどちらを選ぶかフルトヴェングラーに決めてもらおうと提案。姉の方は、長い付き合いがあるから自信があったのかもしれない。

しかし、フルトヴェングラーが選んだのは妹の方。結局、この姉妹はフルトヴェングラーが亡くなるまで絶縁状態だったそうだ。

フルトヴェングラーが、再婚したのはエリザベート夫人。エリザベート夫人は、102歳まで生きて2013年に亡くなっている。
フルトヴェングラーと結婚したのが、1943年6月26日。
エリザベート夫人は、1911年生まれなので32歳、フルトヴェングラーは57歳になっているので25歳の年齢差だった。

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フルトヴェングラー 第九 1942年3月 戦時中の凄絶名演

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller

1.(17:20) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:28) II. Molto vivace
3.(20:11) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(24:53) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(73:52)

ティッラ・ブリーム – Tilla Briem (ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン – Elisabeth Hongen (コントラルト)
ペーター・アンダース – Peter Anders (テノール)
ルドルフ・ヴァツケ – Rudolf Watzke (バス)
ブルーノ・キッテル合唱団 – Bruno Kittel Choir
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 22-24 March 1942, Berlin, Germany

ベートーヴェン 交響曲第9番 Op.125「合唱」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

第二次大戦中の凄絶ライヴのベートーヴェン第9、音質も解説書も刷新しての再登場!
2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

言わずと知れたメロディア/ユニコーン系列音源によるベートーヴェンの第9です。同一演奏はGS-2146(2016年3月/廃盤)でも復刻しましたが、今回は新たに2トラック、38センチのオープンリール・テープを取り寄せ、それを録音スタジオに持ち込んで全行程をプロ用機器でマスタリングしました。近年では演奏ノイズ、会場ノイズを除去する傾向が強いですが、当CDではそのような操作は行わず、原音の響きを尊重しています。
また、解説書には作曲家の橋本國彦が留学中にフルトヴェングラーとベルリン・フィル、ブルーノ・キッテル合唱団による第9を聴いた時の文章を掲載しています。橋本が聴いたライヴは別の年の公演ですが、黄金のコンビによる第9を旧フィルハーモニーで体験した数少ない日本人の証言として、まことに貴重です。
なお、同じく解説書には合唱指揮者ブルーノ・キッテルと4人の独唱者の写真を掲載していますが、過去にこのような形で写真を掲載しているディスク類は非常に少ないと思われます。
(平林直哉)

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