クナッパーツブッシュ 名盤 ワーグナー ワルキューレ第1幕

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こんにちは、
ともやんです。

誰が言ったか知りませんが、男が一度はやってみたい憧れの仕事が3つあるそうです。

・帝国海軍の指令長官
・プロ野球の監督
・オーケストラの指揮者

つまりどれも自分の指示で部下を思い通りに動かせるということで共通している。
ただ、それはあくまで表向きで現実はそうでないことの多いとは思うけど。

帝国海軍やプロ野球の世界は全くわからないが、日々クラシックの名演、名盤と呼ばれる録音を聴いていると指揮者によって生まれてくる音楽が、かなりいや雲泥の差もあるのがわかる、ような気がする。

そしてその違いが、クラシック音楽を聴く楽しみでもあるのだ。

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コンサートで感じる指揮者の違い

さて、コンサートに行って指揮者の手振り身振り表情を見るのもひとつの楽しみ。
もっとも客席にいると表情は分かり辛いだが。

その指揮姿もいろいろで大げさな人もいるし、そうでもない人もいる。
指揮棒の動きが華麗で優雅だなと思う人もいるし、なんか武骨だなと思う人もいる。

しかし、聴こえてくる音楽は、指揮姿がカッコいいから感動的かというとそうでもない。
以前、昭和女子大の人見記念講堂で聴いた小澤征爾指揮日本フィルのベートーヴェン”英雄”はそれを象徴していたと思う。

小澤さんの指揮は華麗だ。その優雅な指揮棒の動きにオーケストラがピッタと合わせて音を出す光景は感動的でもあった。
しかし、聴こえてくる音楽は感動的かというと、個人的には小澤さんのベートーヴェンはスマート過ぎて、どうも感銘が少ない。

同じベートーヴェンの”英雄”でも朝比奈さんは違った。読売日響を振ったコンサートを聴いたが、同行した友人が、読売日響がこんな迫力ある音を出すなんて初めて聴いた、といたく感動していた。もちろん僕も深い感銘を受けた。

ハッキリ言って朝比奈さんの指揮はカッコ良くない、というより武骨だ。
でも聴こえてくる音楽は感動的だ。

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クナッパーツブッシュ 技術を越えた何か

歴史的な指揮者でも、指揮姿がカッコ良くないけどその音楽は凄いという人は何人かいる。例えばフルトヴェングラー、クレンペラー、そしてクナッパーツブッシュ。

吉田秀和氏の著書の中に、クナッパーツブッシュの指揮を見た印象を書いているが、動きは小さいのにクライマックスでは、腹を押し出すように指揮棒を前に伸ばすと大音響が轟くのには驚いたと記していた。まるで腹芸のようだとも書いていたと思う。

さて、そんな腹芸を聴くことが出来るのがクナッパーツブッシュ得意のワーグナー。
ウィーンフィルとのステレオ録音で残されている楽劇「ワルキューレ」第1幕、最初の嵐の場面から凄いです。

チェロとコントラバスで奏される低音の響きと悪魔的なおどろおどろしさ。背筋がふるえるような音楽。

こんな響きが生み出されるのは技術を通り越した何かがあるとしか思えない。

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クナッパーツブッシュ ワーグナー ワルキューレ第1幕

リヒャルト・ワーグナー – Richard Wagner (1813-1883)
楽劇「ワルキューレ」 – 第1幕
Die Walkure, Act I
作詞 : リヒャルト・ワーグナー – Richard Wagner

キルステン・フラグスタート – Kirsten Flagstad (ソプラノ/ジークリンデ)
セット・スヴァンホルム – Set Svanholm (テノール/ジークムント)
アルノルト・ファン・ミル – Arnold van Mill (バス/フンディング)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・クナッパーツブッシュ – Hans Knappertsbusch (指揮)

オペラ・エディション<限定盤> ハンス・クナッパーツブッシュ

1951年と1962年にバイロイト音楽祭で行われた『パルジファル』の伝説的なライブ演奏、1950-51年のウィーンでの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』スタジオ録音、1961年のミュンヘンでの『フィデリオ』、その他オペラの抜粋やハイライトなど、ユニバーサルミュージック傘下のレーベルに録音されたハンス・クナッパーツブッシュの貴重なオペラコレクションが集大成されました。を収録。

ビルギット・ニルソン、ジョン・ヴィッカース、ジョージ・ロンドン、そしてハンス・ホッターらにとって、クナッパーツブッシュは最高のワグネリアンでした。1951年のバイロイト音楽祭の聴衆は彼の『パルジファル』が放つ忍耐力だけでなく、まるで儀式のように着実な展開をみせる美点に魅了され、そしてそのデッカへの録音がこのオペラの最初の全曲セットLPとなりました。

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