クレンペラー 魔笛

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こんにちは、
ともやんです。

僕が一番尊敬する音楽家の一人に指揮者のオットー・クレンペラーがいます。
1885年5月14日生まれ。1973年7月6日にその苦難の連続ながら不屈で乗り切った88年の生涯を閉じました。

2m近くの長身ながら、作曲の才能もありピアノも上手かった青年は、作曲家マーラーと知り合い、彼の紹介で歌劇場の仕事などを得ています。

中年期までは比較的順調だったようですが、ユダヤ系だったことで、ナチスにより人生を狂わせられた音楽家の一人です。

今日は、そんなクレンペラーの録音で名盤の名高いモーツァルトの歌劇「魔笛」を聴きました。

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モーツァルト 歌劇「魔笛」について

指揮者の生涯を見ていると多くの指揮者が、地方の歌劇場から下積みから始まり、そこので経験を積みながらステップアップしていることが分かります。

だから歌劇またはオペラは、指揮者にとって必要不可欠なもののようです。

日本では歴史がないので、歌劇というと大掛かりなものをつい考えてしまいますが、ヨーロッパでは、歌劇が大衆文化として根付いていて、それほど大きな街でなくても歌劇場があるようです。

日本人の感覚的には、歌舞伎が日本の伝統芸能ですが、それなりに敷居は高く、簡単に観ることはできません。だからむしろ個人的には映画館程度の感覚で街に根付いているのかもしれません。

ただ、近年の日本では、そんな映画館も減少傾向で小劇場などはかなり苦しいようです。

ところが、個人的にはどうも歌劇は苦手です。

なぜか?

やはりそれはCDやLPで聴くには演奏時間が長いのがまず難関のようです。

またストーリーを憶えたり歌詞の内容も知る必要があり、そんなことで苦手意識を持ってしまったと思います。

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モーツァルト 歌劇「魔笛」について

歌劇「魔笛」は、宮廷劇場ではなく、市民向け劇場のために作曲された歌劇です。

ヨーゼフ2世(在位1765-90)の統治下のウィーンでは、フリーメイソンの活動が活発化していました。

フリーメイソンとは、啓蒙思想における「自由・平等・友愛」の精神の下に活動していた18世紀に生まれた秘密結社で、当時のウィーンの文化人の多くがこの秘密結社フリーメイソンに入会していたといわれています。

モーツァルトは1784年末にフリーメイソンの分団に入会でして、「フリーメイソンのための葬送音楽」や歌曲をはじめとした作品を提供しています。

なお、モーツァルトの死因についてフリーメイソンが関係しているという話もありますが、どうもその精神からはほど遠いような気がします。

またサリエリも関係しているという話しもありますが、これも不明です。

そんな話しが湧き上がるほどモーツァルトの死因には謎が多かったのかもしれません。

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魔笛 筋書き

「魔笛」は、民話の世界を舞台とした寓話。異国の王子タミーノと鳥刺しのパパゲーノが、夜の女王の娘パミーノを悪の僧侶ザラストロから救い出すという形で物語は始まる。
物語の前半では、夜の女王が善玉で、ザラストロが悪玉だとされているが、話の途中で、この善と悪の関係が入れ替わる。台本作者のシカネーダーは、このどんでん返しの展開で観客の関心をひこうとしたようだが、それによって話の流れに不自然さが生じてしまった部分もある。

この物語とフリーメイソンとの関係については、さまざまな指摘がある。その中でも、夜の女王、ザラストロ、タミーノに関するものが有名。夜の女王は、フリーメイソンを厳しく取り締まったハプスブルク家の女帝マリア・テレジア、ザラストロは、フリーメイソンのメンバーをモデルとしていると考えられている。タミーノが、第2幕で受ける試練には、フリーメイソンの入信の儀礼をモデルにしているといわれている。

もう一度学びたい オペラ」西東社より

クレンペラー 魔笛

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
歌劇「魔笛」 K. 620
Die Zauberflote (The Magic Flute), K. 620

作詞 : エマニュエル・シカネーダー – Emanuel Schikaneder
ニコライ・ゲッダ – Nicolai Gedda (テノール)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ – Gundula Janowitz (ソプラノ)
ウォルター・ベリー – Walter Berry (バス)
ルチア・ポップ – Lucia Popp (ソプラノ)
ゴットロープ・フリック – Gottlob Frick (バス)
エリーザベト・シュヴァルツコップ – Elisabeth Schwarzkopf (ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ – Christa Ludwig (メゾ・ソプラノ)
マルガ・ヘフゲン – Marga Hoffgen (アルト)
ルート=マルグレート・ピュッツ – Ruth-Margret Putz (ソプラノ)
ゲルハルト・ウンガー – Gerhard Unger (テノール)
カール・リープル – Karl Liebl (テノール)
フランツ・クラス – Franz Crass (バス)
アグネス・ギーベル – Agnes Giebel (ソプラノ)
アンナ・レイノルズ – Anna Reynolds (メゾ・ソプラノ)
ジョセフィン・ヴィージー – Josephine Veasey (メゾ・ソプラノ)
フィルハーモニア合唱団 – Philharmonia Chorus
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音: 24, 26 and 31 March, 1-4, 6-8 and 10 April 1964, Kingsway Hall, London, UK

モーツァルト: 歌劇「魔笛」 オットー・クレンペラー 、 フィルハーモニア管弦楽団 、 ニコライ・ゲッダ グンドゥラ・ヤノヴィッツ

『魔笛』という作品の奥深さ・可能性をいろいろと体感させてくれる演奏。
クレンペラーの解釈は、美しい響きと複合的な構造を持つことを如実に知らしめてくれます。
歌手陣も粒揃いで、共にデビュー間もなかったルチア・ポップの夜の女王に、ヤノヴィッツのパミーナ、ゲッダのタミーノ、ベリーの愉快なパパゲーノ。さらに侍女にまでシュワルツコップ、ルートヴィヒ、ヘフゲンという豪華なキャスティング。多層的な意味合いを持つとされる『魔笛』の様々な面が示された名盤です。オリジナル・マスターテープより、2016年アビイロード・スタジオ24bit/96kHzリマスター音源使用。
このアルバムは、多くにリスナーに聴いていただくため、歌詞対訳は付いておりません。
ワーナーミュージック・ジャパン

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