トスカニーニ&NBC交響楽団 ブラームス交響曲第1番&第4番 復刻盤

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こんにちは。
ともやんです。

トスカニーニとフルトヴェングラーの演奏の比較は、日本にレコードが入った頃からあったようで、既に戦前のSP時代から、ベートーヴェンの”運命”の解釈を聴き比べられていたようです。

僕が中学生だった70年代の音楽雑誌などにも二人のダダダダーンの違いを図解入りで説明したいたものです。

だからトスカニーニとフルトヴェングラーは、同世代かと当初思っていましたが、トスカニーニは1867年生まれで、フルトヴェングラーは1886年ですから19歳の年齢差があり、世代的に二世代ほど離れています。

しかし、この二人は音楽の解釈も全く違うし、その生き方、特に政治との関わり方も違い、その影響は第二次大戦後も続き、結局フルトヴェングラーが戦後アメリカで演奏できなかった原因としてトスカニーニは大きく関係しています。

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トスカニーニとフルトヴェングラー

有名な写真があります。僕はいろんな本でその写真を見ているので奇蹟的な写真だと思います。20世紀前半を代表する偉大な指揮者がこれだけ揃った写真はまずないのではとも思います。

それは、1929年にトスカニーニが、ニューヨークフィルハーモニックを率いて訪欧した時の写真で、向かって左から、ワルター、トスカニーニ、クライバー、クレンペラー、フルトヴェングラーと並んでいます。

ワルター、トスカニーニ、クライバーが似たような慎重で(多分170センチ前後)でクレンペラーとフルトヴェングラーは長身でその三人より頭ひとつ以上高いです。フルトヴェングラーが190センチ越で、クレンペラーは2mを越す長身でした。

当時黄金時代を迎えたベルリン音楽界を支える4名がトスカニーニを迎えたわけです。
この写真を見るたびにナチスへの憎悪がこみ上げ来ます。

さて、この二人はその後も良好な関係だったようで、1936年にトスカニーニはニューヨークフィルを辞任することになり、後任としてフルトヴェングラーを推薦したほどです。
しかし、それを知ったナチス側が横槍を入れて、この話はなくなり、二人の関係は、その後の立場の違いにより最終的には決裂してしまいます。

そして戦後もフルトヴェングラーのアメリカ公演の話は、ことごとくトスカニーニを筆頭とするユダヤ系の音楽家の反対にあって実現しませんでした。

トスカニーニ&NBC交響楽団 ブラームス交響曲第1番&第4番

トスカニーニの演奏は、録音のせいもあり素っ気なくドライに聴こえるきらいがありますが、ブラームスの交響曲第1番と第4番はうねるような情感がビシビシくる名演です。特に第4番が、名演で情感豊かに演奏されることが多いこの曲に強靭な力で噴き出すような熱情を封じ込めて、またふと見せる哀愁も堪らない名演です。

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
45:19交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68

1.(11:52) I. Un poco sostenuto – Allegro
2.(08:13) II. Andante sostenuto
3.(04:26) III. Un poco allegretto e grazioso
4.(16:47) IV. Adagio – Piu andante – Allegro non troppo ma con brio
total(41:18)
録音:1951年12月3日 カーネギーホール(ニューヨーク)

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

1.(10:53) I. Allegro non troppo
2.(10:17) II. Andante moderato
3.(06:07) III. Allegro giocoso – Poco meno presto
4.(09:04) IV. Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(36:21)

録音:1951年12月6日 カーネギーホール(ニューヨーク)

NBC交響楽団 – NBC Symphony Orchestra
アルトゥーロ・トスカニーニ – Arturo Toscanini (指揮)

ブラームス: 交響曲第1番&第4番 アルトゥーロ・トスカニーニ 、 NBC交響楽団

トスカニーニ&NBC響、ブラームスの第1番+第4番、
2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ
制作者より
トスカニーニのブラームスは、フルトヴェングラーやワルターらのそれと比較すると、それほど頻繁に聴かれていないかもしれません。その理由にひとつに、音質が固くて素っ気ない印象を与えるからではないでしょうか。当復刻盤では2トラック、38センチのオープンリール・テープから、望みうる最上の音質を引き出しています。これで聴くとひたむきな情熱だけではなく、思った以上に響きに厚みがあり、なおかつ繊細な表現であることが再認識されるでしょう。また、解説書にはトスカニーニ家の日常生活を捉えた「トスカニーニ夫妻」(その1)を掲載しています。普段着のトスカニーニについて記された、面白くて興味深い内容です。(平林直哉)
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