シューリヒト ベートーヴェン交響曲全集 老いを感じさせないライブ

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こんにちは。
ともやんです。

シューリヒトのベートーヴェン交響曲全集というとパリ音楽院管弦楽団との全集がまず挙げられます。

実はこの全集僕はまだちゃんと聴いたことがありません。そのうち、そのうちと言っている内に、もう一つの全集に手を付けてしまいました。

この全集は、全集のために録音したものではなく、1941年から57年3月までの録音を収録しています。一応、第1番から第9番までの9曲を収録していますが、当然録音日もばらばらで、オケも違います。

戦前のベルリン市立管弦楽団、フランス国立管弦楽団、シュツットガルト放送響が2曲ずつで、その他、スイスロマンド管、パリ音楽院管、ウィーンフィル。
第1と4番のみがスタジオ録音で、それ以外はライブです。

とりあえず、そのスタジオ録音のみ聴きましたが、それ以外も聴いて行きたいと思います。
特にウィーンフィルとの第7番は、アメリカツアー時のライブなので楽しみです。

この全集、寄せ鍋的な魅力に溢れた名盤だと思います。

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大指揮者カール・シューリヒト 生涯と芸術

大指揮者 カール・シューリヒト 生涯と芸術 (叢書・20世紀の芸術と文学)』という分厚い本がアルファベータという出版社から出ています。定価が3,800円(税別)ですが、僕は倍ほどの値段で入手しました。

カール・シューリヒト関連の本は少ないようで、Amazonで中古本で購入しました。
これが高いかどうか、自分が決めることで今後活用して行けば決して高い本ではありません。
むしろ絶版になっていることを考えると貴重な本だと思います。

さて、この本に記されていることで、1940年初頭、ドイツの録音技術は他国よりも10年は進んでいたそうです。交響曲が1曲分まるまる録音できる磁気テープもあったそうです。

シューリヒトもフルトヴェングラー同様録音に積極的だった訳ではありませんが、このベートーヴェンの第1と4番もその時の録音で、端正な演奏を聴かせてくれています。

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シューリヒト ベートーヴェン交響曲全集

『ベートーヴェン:交響曲全集』
CD1
交響曲 第1番(ベルリン市立管=現ベルリン・ドイツ・オペラ管、1941年スタジオ録音)
交響曲 第4番(ベルリン市立管=現ベルリン・ドイツ・オペラ管、1942年スタジオ録音)
CD2
交響曲 第2番(スイス・ロマンド管、1957年ライヴ)
交響曲 第5番「運命」(フランス国立放送響、1956年9月23日ライヴ)
CD3
交響曲 第8番(パリ音楽院管、1957年5月スタジオ録音)
交響曲 第3番「英雄」(シュトウットガルト放送響、1952年2月29日ライヴ)
CD4
交響曲 第6番「田園」(シュトウットガルト放送響、1957年2月14日ライヴ)
交響曲 第7番(VPO、1956年12月10日ライヴ)
CD5
交響曲 第9番(フランス国立放送響、マリア・シュターダー=S、カタリナ・マルティ=A、ワルデマル・クメント=T、ハインツ・レーフス=Bs、ラ・ツール・ド・ペリ合唱組合、シャイイ・スー・クララン合唱団、1954年9月12日ライヴ)

以上、カール・シューリヒト(指揮)
モノラル録音

カール・シューリヒト『ベートーヴェン:交響曲全集』

名指揮者シューリヒトによるベートーヴェン:交響曲全集です。巨匠の芸風は飄々とか軽やかという言葉で片付けられ勝ちですが、この全集からどの曲でも結構ですから聴いてみてください。実は豪快そのもので恐ろしく大胆な変化を平気で繰り広げる大胆な指揮者なのです。クリュイタンスと同行した戦後初のウィーンフィルアメリカ・ツアーに於ける「第7番」の熱狂(当時76歳!)、「第9」はモントルー・フェスティヴァルの凄絶なライヴで、第2楽章などトスカニーニもビックリの激しさ。パリで燃焼した「運命」……。奇数番号の交響曲にライヴの凄みが光っております。既出のCDよりも生々しい音で迫るMEMORIES入魂のリマスタリングです。
ミューズ貿易

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まとめ

シューリヒトは、30年以上に渡ってヴィ―スバーデンの音楽監督として過ごしました。
つまり戦前、戦中までそこを務めたわけです。

その後戦後のゴタゴタもありましたが、シューリヒトが世界的な指揮者として飛躍するのは、なんと1950年代の70歳を超えてからです。

今回ご案内したCDは、第1と4番を除いてあとの7曲は、全て50年以降、70代のライブ録音です。

老いを感じさせない颯爽として演奏が、なにか勇気を与えてもらえます。

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