シューリヒトとウィーンフィル シューベルト&ブラームス 65年ライブ

シューリヒト

こんにちは、
ともやんです。

今日は、カール・シューリヒト指揮ウィーンフィルによる’65年ライブをご案内します。
曲目は、シューベルト第5交響曲、ブラームス第4交響曲。

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カール・シューリヒト(1880-1967)は、世界を飛び回るスター的指揮者ではありませんでした。
ひとところで継続的に活動を行うタイプの指揮者でした。
実際そのキャリアの中心は、1912年から44年までの30年以上に渡るヴィ―スバーデンの音楽監督でした。
シューリヒト32歳から64歳までのまさに壮年期の時期で、会社員で言えば、定年まで勤めあげたという感じです。

一方、ウィーンフィルは、1942年に発足以来守り通している伝統があります。
彼らは、歌劇場のオケのメンバーで構成され、演奏会やツアーに登場する指揮者を自分たちで指名していることです。レコーディングもオケ主導の様です。

以前、岩城宏之氏のエッセイを読んでいたら、彼がウィーンフィルから出演の依頼を受けた時、あらゆる方法で、その演奏会の日程に合わせてスケジュールを調整したと書いていました。
つまり岩城氏としてはどんな犠牲を払ってもウィーンフィルの依頼を断るという選択はないというほど非常に名誉なことだったのです。

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シューリヒトとウィーンフィル 遅咲きの恋の燃焼

シューリヒトとウィーンフィルの録音は、比較的多く残されていますが、その関係を遅咲きの恋と表現した人がいるくらい、遅い出会いでした。

シューリヒトが初めてウィーンフィルを指揮したのは、1934年。
しかしその後戦後まで出演機会がなく、次は戦後46年のザルツブルク音楽祭に12年ぶりに指揮しています。
そして次はまた10年間の期間を置いて56年にフルトヴェングラーの記念コンサートをモーツァルト生誕200周年前夜の演奏を担当し交響曲第35番”ハフナー”を指揮し喝采を浴びました。

そしてここに運命的な出来事が起きたのです。
その年の秋のウィーンフィルのアメリカ公演を指揮する予定だった、エーリッヒ・クライバーが急逝したのです。
モーツァルトの演奏で感銘を受けていたウィーンフィル側は、シューリヒトをアメリカツアーの名誉ある指揮者に指名したのでした。

シューリヒト当時76歳。クライバーよりも10歳年上でしたが、アメリカ公演12回を見事に乗り切り成功に導きました。

このツアーは、ウィーンフィルのニューヨークデビューと国連本部でのガラコンサートも含まれていました。まさに遅咲きの恋を熱く燃え上がらせたのです。

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その後、厚い信頼関係で結ばれた両者は、67年にシューリヒトが亡くなるまで70回も演奏会を持ちました。

シューリヒト&ウィーンフィル ’65年ライブ シューベルトとブラームス

この65年4月24日のウィーンでのライブは、両者の最後の演奏会の一つです。
当時84歳のシューリヒトの瑞々しくチャーミングな表現に脱帽です。

フランツ・シューベルト – Franz Schubert (1797-1828)
交響曲第5番 変ロ長調 D. 485
Symphony No. 5 in B-Flat Major, D. 485

1.(05:22) I. Allegro
2.(09:34) II. Andante con moto
3.(04:43) III. Menuetto: Allegro molto
4.(05:05) IV. Allegro vivace
total(24:44)

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

1.(12:47) I. Allegro non troppo
2.(10:53) II. Andante moderato
3.(09:49) III. Allegro giocoso – Poco meno presto
4.(10:11) IV. Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(43:40)

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 – Wienaer Philharmoniker Orchestra
カール・シューリヒト – Carl Schuricht (指揮)
録音: 24 April 1965, Vienna Live


シューベルト:交響曲第5番、ブラームス:交響曲第4番

シューベルトの第5は特に最初の木管と弦のイントロから滴るような瑞々しさを感じます。あっ、音が他と違うとすぐ感じると思います。

そして特にその年齢の深みを感じるのが、ブラームスの4番の第1楽章。
まさに曲想と相まって、ハラハラと枯れ葉が舞い落ちる様子で、でも豊かな人生だったなと振り返る心境のような充実した音楽にもなっています。

第3楽章からは、力強さが蘇る、終楽章は、感興豊かに豊麗な響きと共に曲を終えます。
ただただ素晴らしいの一言です。

聴かずに死ねない名演です。

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