トスカニーニ ヴェルディ『レクイエム』

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こんにちは、
ともやんです。

しばらくベートーヴェンが続いたので、まったく関連性のないトスカニーニの残した録音の内、唯一ステレオ録音として残された1951年1月27日のヴェルディのレクイエムをご案内します。

ヴェルディ: レクイエム(全曲)<完全限定盤> アルトゥーロ・トスカニーニ

さて、ある音楽雑誌で、某音楽評論家が、指揮者は長生きした方が得だというコメントをしていました。

これは、カラヤンと同い年のカイルベルトが、わずか60歳で他界されたことを題材として持論を展開された記事でした。

なお、カイルベルトに関しては、書き出すと長文になるので明日以降改めてコメントします。

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トスカニーニ ヴェルディ『レクイエム』ステレオ録音のなぞ

トスカニーニ(1867-1957)は、89歳までの長命で、70歳台後半から86歳で引退するまで、NBC交響楽団という自分専用のオーケストラを指揮してモノラルながら多くの録音を残しました。

また、1876年生まれのブルーノ・ワルター(1876-1962)はコロンビア交響楽団とオットー・クレンペラー(1885-1973)は、フィルハーモニア管弦楽団と最後の活動期間の数年から10数年は、多くのステレオ録音を残し、後世にその偉大さを伝えました。

もし彼らが、フルトヴェングラーのように60代で亡くなっていたら、現在と違う評価をされていたかもしれません。

特にトスカニーニは、1867年生まれで20歳前には、既に音楽家として生活を始めています。
その時点でワーグナー、ヴェルディ、ブラームス、ブルックナー、そしてマーラーが健在でしかも精力的に活動していた時代で、彼らと同じ空気を吸って活動していたことを思うと、彼こそが19世紀と20世紀を繋ぐかけ橋のような存在だと感じます。


※スカラ座

特にオペラにおいてが、積極的に改革を行い、近代のスカラ座はトスカニーニから始まるとまで言われる所以です。好き嫌いを別にして20世紀の音楽界に与えた影響は計り知れないものがあります。

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そんなトスカニーニが、唯一ステレオ録音で残した演奏が、1951年1月27日カーネギーホール行われた公開放送での演奏会です。

曲目は、トスカニーニが敬愛するヴェルディのレクイエム。
レクイエムというより、死者が驚いて起きてしまうのではないかと思うほど劇的な音楽で、オペラのコンサート形式の様な曲です。

一般にステレオ録音が始まったのは1956年、57年当たりからです。
60年初頭に出たザ・ビートルズのアルバムですら、モノラルとステレオが併売されていたくらいでした。

では、なぜ51年という時期にステレオ録音が残されたのか?
CDの発売元の説明によると、偶然2本のマイクで同じ演奏が録音され、2つの音源が存在したためだそうです。

しかもマイクの位置が違っていたので、同じ演奏ながら楽器の位置の関係で響きや聴こえ方が違ったのでそれでそれをミックスすることで、ステレオ録音のように聴こえたいうことだそうです。

ただ僕が聴いた印象では、多少立体的には聴こえるけど、明確な分離はよくわからないというのが正直な感想です。

なお、演奏については云々するほど聴き込んだ曲ではないので、上手く表現できませんが、ライブならではの迫力が、ビンビン伝わってくる演奏です。

トスカニーニ 名盤 ヴェルディ『レクイエム』

ジュゼッペ・ヴェルディ – Giuseppe Verdi (1813-1901)
レクイエム
Messa da Requiem
作詞 : ミサ典礼文 – Mass Text

1.(07:45) Requiem – Kyrie
2.(34:19) Dies irae
3.(09:41) Offertorio
4.(02:37) Sanctus
5.(04:33) Agnus Dei
6.(05:40) Lux aeterna
7.(12:56) Libera me
total(77:31)

ヘルヴァ・ネッリ – Herva Nelli (ソプラノ)
フェドーラ・バルビエーリ – Fedora Barbieri (メゾ・ソプラノ)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ – Giuseppe Di Stefano (テノール)
チェーザレ・シエピ – Cesare Siepi (バス)
ロバート・ショウ合唱団 – Robert Shaw Chorale
NBC交響楽団 – NBC Symphony Orchestra
アルトゥーロ・トスカニーニ – Arturo Toscanini (指揮)
録音: 27 January 1951, Carnegie Hall

ヴェルディ: レクイエム(全曲)<完全限定盤> アルトゥーロ・トスカニーニ

トスカニーニ奇跡のステレオ録音!
ヴェルディのレクイエムが高音質UHQCDにて登場!
秘蔵の写真を用いたデジパック仕様(完全限定盤)

トスカニーニ傑作中の傑作、1951年の「ヴェルディ:レクイエム」にステレオ録音が存在しておりました!といっても初めからステレオ収録を行ったわけではなく、偶然にもマイクが二カ所に同時に立っていたという事情によります。右チャンネル、左チャンネルは異なるレコーダーによる録音故に、もちろん合成による不安定な箇所もありますが、伸びやかで良く歌う木管、艶やかな弦楽の妙技、歌手の堂々たる歌唱が見事にとらえられております。芸術鑑賞に十分なクオリティです。この名演は、イタリア、ミラノにある音楽家専用の老人ホーム「カーサ・ヴェルディ」(ダニエル・シュミットのドキュメンタリー映画『トスカの接吻』でも有名)への基金のための演奏会で8Hスタジオでなくカーネギーホールで行われました。正に万感を込めての超絶的ライヴ。前半プログラムはヴェルディ:「テ・デウム」でこれもステレオで現存する可能性が高く調査中とのことです。トスカニーニがこだわったヴァイオリン両翼、低弦左側のオーケストラ配置が存分に堪能できる貴重な一枚がUHQCDで甦ります。写真も初めて公開される珍しいもので1950年4月のNBC響アメリカ国内ツアー時のリハーサル風景です。さらに気鋭のジャーナリスト、ネストル・カスティリオーネ氏による書下ろし記事(対訳付)がつきます。
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