クレンペラー ラスト・コンサート 1971

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こんにちは、
ともやんです。

クレンペラーファンとしては、聴かずには死ねないラストコンサートです。

1971年9月26日のコンサートは、クレンペラーが”ライヴ”による音楽作りに別れを告げることを意図して行なわれたものではなかった。87歳にして、この指揮者はまだ現役の音楽家であり続けることを望んでいた。

スウェーデン生まれのピアニスト兼作曲家で、クレンペラーの音楽活動を親身に手助けしたオットー・フロイデンタールによれば、「彼は録音には興味がなかったし、熱い感情をまったく抱いていなかった。彼にとって録音セッションはコンサートのためのリハーサルだった」。

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クレンペラー ラスト・コンサート 1971

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
劇音楽「シュテファン王」 Op. 117 – 序曲
1.(09:16) Konig Stephan (King Stephen), Op. 117: Overture

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ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
Piano Concerto No. 4 in G Major, Op. 58

2.(19:59) I. Allegro moderato
3.(04:51) II. Andante con moto
4.(11:29) III. Rondo: Vivace
total(36:19)

ダニエル・アドニ – Daniel Adni (ピアノ)

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ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)

交響曲第3番 ヘ長調 Op. 90
Symphony No. 3 in F Major, Op. 90

5.(15:05) I. Allegro con brio – Un poco sostenuto – Tempo I
6.(09:25) II. Andante
7.(06:40) III. Poco allegretto
8.(11:03) IV. Allegro – Un poco sostenuto
total(42:13)

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音1971年9月26日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン(ライヴ)(MONO)

クレンペラー・ラスト・コンサート(1971年ライヴ) オットー・クレンペラー ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 ダニエル・アドニ

ブラームスの後期のキャリアにより深い興味を抱いていたクレンペラーは、この作品(3番)の難しい管楽器のバランスに取り組むことを楽しんでいた。晩年になっても衰えないクレンペラーの”いつも新しいことに挑戦したい”という意欲はリハーサルに表れている。第1楽章で、彼はブラームスの管楽器の書法をできるだけ鮮明にしようと努めており、ある時点でオーボエに”大声で歌わせ”、弦楽器の音量を下げている。

また弦楽のパートのエスプレッシーヴォの記号を最大限に生かし、ホルンから重要なカウンターメロディを引き出し、しばしばppの記号をpppで演奏させようとしている。注意深い聴取、静かな考察、主に左手で演奏を導く技法によって、彼の意図はすべて達成された。

・・ブラームスの演奏は、ほとんどの新聞のコンサート評によれば、”壮大”だった。翌朝、早く起きたクレンペラーはアビー・ロードで『セレナード』の録音を完了した。・・1972年1月、膀胱炎の発作に襲われて体調を崩した。・・1973年7月6日、チューリッヒで亡くなった。(マイク・アシュマン/川嶋文丸訳、ライナーノーツ/日本語解説書より)

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