カール・シューリヒト 名盤 シューベルト&ブラームス 1965

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こんにちは、
ともやんです。

もう7年が経つんですね。
ALTUSの15周年記念ボックスとして、『シューリヒト・フルトヴェングラー・クナッパーツブッシュ ウィーン・フィル ライヴ録音集』これが第2集もあり、合わせて3万円近く払って買ったのが7年前。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ライヴ録音集<完全限定生産盤>

よく買ったなと思いながら時は流れ、いまでは当時思い切って購入してよかったと思っています。

今朝は、その中からカール・シューリヒトのライブでシューベルトとブラームスを聴きました。

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シューリヒト ウィーン・フィル 最後の演奏会

録音当時、シューリヒトは84歳。
67年1月7日に亡くなっているのでこの演奏の1年7ヶ月後のこと。

まさしく、シューリヒトとウィーン・フィルによる最後の演奏会の一つ。
なお解説書の筆者ゴットフリート・クラウスは、この年のザルツブルクでシューリヒト指揮ウィーン・フィルでモーツァルトの交響曲3曲を聴いて、見事な演奏だったと記しています。
ただ、残念ながら録音は残されていはいないようです。

演奏を聴いて、とても年齢を感じさせない凛々しく、瑞々しい演奏に驚かされます。
それはシューリヒトの芸風によるのでしょうが、速めのテンポで颯爽としていて、多くの指揮者が高齢でテンポが遅くなることが多いようですが、シューリヒトには無縁だったようです。

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シューリヒト ウィーン・フィル 遅咲きの恋

シューリヒトは、1880年東プロイセン(現ポーランド)のダンツィヒ生まれ。世界を飛び回るよりもひとところで継続的な活動を行う指揮者でした。

そんなシューリヒトがウィーン・フィルの招待を受けたのは、1934年と言いますから既に50歳を過ぎていました。
しかし、それ以降も定期的に指揮することはなく、次は戦後の1946年、そのまた次が10年後の1956年1月15日のフルトヴェングラーを記念するコンサート、数日後のザルツブルク・ザルツブルク週間でモーツァルト生誕200周年前夜の演奏会も担当しました。
もちろんここでもシューリヒトは喝采を浴びましたが、何もなければそれだけだったかもしれません。

なんとその秋に予定されていたウィーン・フィルのアメリカツアーに同行予定だったエーリヒ・クライバーがモーツァルトの誕生日に急逝したのです。
そこで直前のコンサートで感動的な指揮をしたシューリヒトは、ウィーン・フィルから指名を受けたのです。

シューリヒトは既に76歳。
しかし彼は指名を受け、名誉あるアメリカツアーの指揮者として、ニューヨーク・デビューや国連本部でのガラコンサートを含む12回の演奏会を指揮して成功に導きました。

まさにウィーン・フィルとの遅咲きの恋を実らせたのです。
それ以降、ウィーン・フィルから全幅の信頼を受けこの年から亡くなるまでの約10年間で70回ほどの指揮を行いました。
今回聴いた録音はその中での一コマです。

シューリヒトは、その功績により80歳の誕生日(1960年7月3日)にウィーン・フィルから名誉会員証を贈られました。

シューリヒトとウィーン・フィルとの関係を知ると、人生何事も遅すぎることはないな、と勇気を頂きます。

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カール・シューリヒト 名盤 シューベルト&ブラームス 1965

フランツ・シューベルト – Franz Schubert (1797-1828)
交響曲第5番 変ロ長調 D. 485
Symphony No. 5 in B-Flat Major, D. 485

1.(05:22) I. Allegro
2.(09:34) II. Andante con moto
3.(04:43) III. Menuetto: Allegro molto
4.(05:05) IV. Allegro vivace
total(24:44)

——————

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

5.(12:47) I. Allegro non troppo
6.(10:53) II. Andante moderato
7.(09:49) III. Allegro giocoso – Poco meno presto
8.(10:11) IV. Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(43:30)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
カール・シューリヒト – Carl Schuricht (指揮)
録音: 1965年4月24日ムジークフェライン大ホール

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