こんにちは、
ともやんです。
20世紀を代表する名指揮者でマーラーも親交が深かったブルーノ・ワルターの編曲によるピノ連弾版を聴きました。
フルオーケストラの傑作をピアノ2台でどんな表現ができるだろうか?と興味本位で聴きましたが、これがなかなかいいのです。
むしろシンプルになった分、作品の本質が透けてめてくれ感じもあります。
もう少し、聴き込んでこの記事に加筆したいと思います。
とりあえず、CDをご紹介しておきます。
マーラー 交響曲第2番”復活” ピアノ連弾版
グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第2番 ハ短調 「復活」(B. ワルターによる2台ピアノ編)
Symphony No. 2 in C Minor, “Resurrection” (arr. B. Walter for 2 pianos)
編曲 : ブルーノ・ワルター – Bruno Walter
1.(21:19) I. Allegro maestoso
2.(08:18) II. Andante moderato
3.(10:21) III. In ruhig fliessender Bewegung
4.(04:25) IV. Urlicht
5.(32:01) V. Finale: Im Tempo des Scherzos
total(76:24)
中澤真麻 – Maasa Nakazawa (ピアノ)
スールード・アタヴァーレ – Suhrud Athavale (ピアノ)
録音: 22 March 2013, Fanny Hensel-Mendelssohn Hall, University for Music and Performing Arts Vienna, Austria
マーラー:交響曲第2番「復活」(B. ワルターによる2台ピアノ編)(中澤真麻/アタヴァーレ)
マーラーが交響曲第2番「復活」を完成させたのは1894年、彼が34歳の時でした。1888年に「葬礼」として最初に作品の構想を練った時は単一楽章の交響詩となるはずでしたが、その後様々な紆余曲折を経て、最終的には5楽章からなる、ソプラノ、アルト独唱と合唱、オルガンを伴う巨大な交響曲へと発展したこの交響曲には、彼の様々な思い入れが込められています。
そんな壮大な作品を、彼の弟子であるブルーノ・ワルターが連弾用に編曲。もちろんマーラーの複雑なスコアはそのまま、また独唱や合唱のパート全てが、ピアノの響きに集約されたこの「ミニアチュア」は驚くほどの精緻な佇まいを持っています。
この録音では、連弾で演奏できるスコアをあえて2台のピアノで演奏することで、一層の音の広がりを追求しています。昂ぶる感情がそのまま爆発する第1楽章、穏やかで細やかな第2楽章、ユーモラスな第3楽章、素朴な信仰が歌われた第4楽章「原光」、そして圧巻の終楽章。ピアノの響きの向こう側に光り輝く世界が開けているかのようです。
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