ベートーヴェン 第九 名盤 クレンペラー

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こんにちは、
ともやんです。

9月10日(土)の第九のコンサートに合唱団の一員として参加するため毎日第九のCDやサブスクで録音を聴いています。

今日は、クレンペラーの演奏を2つ聴きました。

一つは、1958年1月6日ケルンで行われたライブで、オケはケルン放送響。
テナーがクメント、バスがホッターと約3ヵ月前にロンドンでのセッション録音と同じソリストで、腰の座った名演です。

もう一つは、60年6月のウィーン芸術週間のフィルハーモニア管とのライブ。
聴き比べると58年よりもう少し大らかな感じを受けました。

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ベートーヴェンの第九はなぜ演奏回数が多いのか?

第九の録音は、それこそ1930年代の録音から90年間それこそ何百と思える録音が残されていると思います。

それらを全て聴くのは難しいと思いますが、これだけ録音されているというのはやはりビジネスとしても「売れる」つまりベートーヴェンの第九は儲かる、ということでしょうか。

さて、少し古いデータですが、2018年1年間で演奏されたベートーヴェンの交響曲では、第1位が135回で断トツで第九でした。

次点が78回で第7番、続いて60回の第5番「運命」、49回の第6番「田園」、32回の第3番「英雄」と続きます。以下、18回第4番、16回第2番と第8番、15回第1番となっています。

また先日、知人に9月に第九のコンサートに参加すると言うと「えっ?第九で年末じゃないの」なんて言われて苦笑したのですが、別に決まっているわけではありません。

第九が年末に演奏されるようになったのは諸説ありますが、オケの団員が臨時収入を得やすいからというのがあります。個人的にはその節が一番有力だと思います。

僕が今でもよく憶えてるのが、中学生の時に読んだ音楽雑誌で、モーツァルトが、39番から41番「ジュピター」までの3つの交響曲を僅か2ヶ月で完成された事に対して、パンのためとは言え、これだけの傑作を続けて書くなんてモーツァルトはやっぱり天才だという内容をある評論家が書いていて、こいつバカじゃないのか?と思ったものです。
僕は、食うために、生活のために書いたのだから傑作だと思ったのです。

ハイドン、モーツァルト辺りまで職人としての仕事として作曲していたものをベートーヴェンは芸術までに引き上げたのです。
しかし、彼はお金にはシビアでした。
第九の初演は、赤字にはならなかったものの大した収益ではなく、激怒したそうです。

だから、第九がなぜこれだけ演奏されるかというと採算が合うからだと思うのです。
合唱団はアマチュアを使い、彼らが友人、知人にチケットを販売してくれるので、集客力がある、つまりチケットが売れる。そのため協賛などのスポンサー契約も取りやすいからだと思います。

そんな経済効果が見込めるので第九はよく演奏されるのでしょう。

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ベートーヴェン第九の名盤 クレンペラー

20世紀最高の指揮者の一人と言われるオットー・クレンペラー(1885-1973)は、2mの巨躯を持つ巨匠でした。
度重なる怪我や災難に見舞われながら、それらを受け入れながらも人種、宗教などへの偏見や国家権力と闘い克服して行った偉大な人ですが、難儀な人で逸話に事欠かない人でした。

怪我の影響からか後年は、杖なしでは歩けなくなりその内車椅子生活にもなり、指揮も座って行っていました。その指揮姿はお世辞にも上手いとは言えず、むしろ武骨でしたが、奏でられる音楽は感動的です。

クレンペラーが、1960年6月から7月にウィーン芸術週間に手兵フィルハーモニア管と行ったベートーヴェン交響曲全曲演奏会は、伝説になっています。

幸いにもモノラルながら録音が残っていて、第九も仰ぎ見る名演です。

ぜひ、聴いてみてください。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, “Choral”

1.(16:41) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(14:58) II. Molto vivace
3.(14:07) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(24:35) IV. Finale: Presto – Allegro assai
total(70:21)

作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー – Friedrich von Schiller
ウィルマ・リップ – Wilma Lipp (ソプラノ)
ウルズラ・ベーゼ – Ursula Boese (コントラルト)
フリッツ・ヴンダーリヒ – Fritz Wunderlich (テノール)
フランツ・クラス – Franz Crass (バス)
ウィーン楽友協会合唱団 – Wiener Singverein
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音: 07 June 1960

ウィーン芸術週間1960 – ベートーヴェン: 交響曲全曲演奏会

クレンペラーの偉大さの証明!
1960年ウィーン芸術週間ベートーヴェン・ツィクルス・ライヴ
チェトラ盤以来最高の音質で登場。
「第九についてもこれに匹敵する演奏はない」(ハインリッヒ・クラリーク)
「しかしなんという緊張と迫力。なんという剛健さ、なんという構造の明快さ、そして賛歌のごときエクスタシー」(エクスプレス紙)
と絶賛された伝説のツィクルスです。

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