こんにちは、
ともやんです。
僕が、フルトヴェングラーのLPを初めて買ったのが、1971年のこと。
まだ中学2年生の時でした。
なんで、フルトヴェングラーのLPを買ったのか、全く憶えていません。
しかも人生で2番目に買ったLPが、なんとマニアックなフルトヴェングラーのLPだったのです。
しかも購入したのが、ベートーヴェン交響曲第3番”英雄”。
ウィーンフィルとの1944年12月の実況録音盤です。
日本コロンビアから出ていたLPでしたが、例のウラニアから出た録音のもので、フルトヴェングラー側が、認めていなかった曰く付きの録音でもありました。
ところで、その時は全く思っていませんでしたが、僕がフルトヴェングラーのLPを手に入れた時は、まだ全集盤は出ていなかったことになります。
フルトヴェングラー 幻のベートーヴェン交響曲全集
1974年9月にアメリカ「オリンピック・レコード」からフルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲全集が発売され、クラシック音楽界に衝撃が走りました。
実は、当時までフルトヴェングラーによる第2番の録音がまだ発見されていなかったのです。
ところがその後の音楽誌の調査で、収録されている録音が、エーリヒ・クライバー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団の演奏だと判明したのです。
結局、オリンピック・レコードの全集は、再プレスされず、まさに幻の全集となったのでした。
幻のフルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲全集復活
さて、時は流れキングインターナショナルは、マスターテープから96kHz24bitでデジタル変換された音を入手しました。それをキング関口台スタジオでマスタリングして、2017年にCD化されて発売されたのが本作です。
この1974年に出たLPに関しては、『フルトヴェングラーを追ってフルトヴェングラーを追って』平林直哉著の中で。「捨て置けぬLP」として取り上げています。
特に、第3番”英雄”、第5番、第6番”田園”に関しては、実にしっかりとしてぶ厚い音で、改めて内容の素晴らしさに触れることができる、と書かれています。
共に、ローマ・イタリア放送響との録音ですが、別のCDで聴いた時は、音の悪さにいまひとつと思いましたが、この復刻盤で聴くと深い感銘を受けました。
ぜひ、聴いて欲しいCDです。
まとめ
1974年と言えば、フルトヴェングラーが亡くなって20年目でした。オリンピックレコードは、だから焦って出したのでしょうか?それとも本当に騙されのでしょうか?
ちなみに日本でも発売されたそうです。
しかし、没後20年も経って、それだけ衝撃を持って迎えられたフルトヴェングラーの幻の全集は、凄いことです。今年は、亡くなって66年目です。
フルトヴェングラー CDベスト10 宇野功芳編
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